日本語学会研究会2008-05-19

2008/05/19 當山日出夫

まだ、東京、お茶の水。

昨日は、日本語学会の二日目。おなじく、日本大学文理学部で、研究発表会。ほんとは、、午前中から以下ねばならないのだが、たまには、ゆっくりしたい気もあって、午後から行くことにする。

いたのは、B会場。文字、表記に関する研究発表が、いくつかまとまっているので、ここにいること決める。

明治・大正期に於ける新聞の仮名遣い改革 井口佳重さん

チェンバレン『文字のしるべ』諸版対照 岡墻裕剛さん

「さいれ言葉」の研究発表をやらさせていただきます 高木勇さん ※高木さんの「髙」については、いろろいおもしろいことがあるのだが、一応は、本来「はしごだか」とのこと。

言語変化のS時カーブによる鶴岡市の共通語化予測 横山詔一さん 真田治子さん

それぞれに、コメントしたいこともあるが、このブログに書くには、あまりに、日本語学(国語学)として、専門的な議論になるので、これらについては、後ほど考えてから。

また、一昨日の、漢字シンポジウムについても、私なりに整理してここで、記載しておきたい。

今日は、これから、二つほどの用件、それが終わって京都~奈良まで帰って、明日は、朝一番から夜まで、立命館。その後は、CH研究会の懇親会・研究発表会、それに、ARGのオフ会。さらに、日曜日は、訓点語学会(京大会館)

一連の研究会が終わってから、ということにさせていただこう。

ARGの最新号にも、興味深い記事があるが、これは、じっくり読んで、実際に自分で、そのサイトをみてからと思う。

『ARG』323号2008-05-19

2008/05/19 當山日出夫

ARGの323号について、とても全部、読み切れない状況であったのだが、最初の方にあって、重要だと思うのが、

・デジタルもんじょ箱

http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/

このもとは、「笠間書院メールマガジン」によるとのこと。実は、日本語学会でも、笠間書院は、出店していたので、すこし、社員の人と話をする機会があった。

笠間書院のメールマガジンから得られる情報量は、人文情報学について、膨大である。笠間書院=日本文学の専門の出版社、と考えずに、ひろく、人文情報学へのガイドとして、非常に有効であることを、確認しておきたい。ただ、欠点は、情報量が網羅的におおすぎすこと、であろう。ここは、ARGなど、おたがいに連携しながら、インターネット上の情報源として、発展していってほしい。

で、もとにもどって、「デジタルもんじょ箱」。

日本アーカイブズ学会の動向(公的アーキビストの資格認定)、デジタルアーカイブへの各研究機関のとりくみ、(今回、紹介の、学芸大望月文庫もそう)、前号のARGで紹介のあった、政府・自民党のデジタル・アーカイブ立国への政策提言、このような動きのなかで、このシステムは、重要な意味をもつと考える。

実物(紙)も残す。同時に、デジタルのものは、デジタルで、共存して残す。相互の、特性を生かした利用法を考えないと、アーカイブ、デジタルアーカイブ、双方にとって、不幸なことになりかねない。

巨視的に、また、長期的な時間のなかで、文書を残すことの意義を考えていきたい。この点でじは、デジタル化文書の(通時的・共時的)安定性において、文字コード規格の安定性は不可欠。この意味で、文字ジード、常用漢字の問題は、アーカイブの視点からも、考えていかなければならない。

とりあえず、最初の方だけ読んでの感想。あとは、後ほど。

當山日出夫(とうやまひでお)