『ARG』330号2008-07-07

2008/07/07 當山日出夫

ARGの330号について、すこし。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20080707/1215362362

まず、学習院大学東洋文化研究所のサイト。中身の量的な面では、さほどではないと思う。しかし、その作り方は、非常に良い。特に、イベント情報など見ても、現代における東洋学の問題を、はばひろくあつかっている。できれば、これに関係して、各種の東洋学関係のリンク集が充実してくれると、のぞましい。

学習院大学東洋文化研究所

http://www.gakushuin.ac.jp/univ/rioc/index.html

これに対照的なのは、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館の韓国書データベース。リンクをたどって、ブラウザで見てみて、どうにも使いようがわからない。専門家が使えればよい、というだけならそれでもいいのであるが、もう少しどうになならないものかと思ってしまう。

国会図書館の近代デジタルライブラリでも、分類検索が可能になっているのだから、せめて、どのような種類の本が、どれぐらい入っているのか、ざっと全体像を見られるようにして欲しいと思う。

韓国書データベース

http://enpaku.waseda.ac.jp/db/krbook/

ところで、(別に、学習院や早稲田の批判をする意図はない)、そのコンテンツを、ユーザがきちんと使えるかどうか、という視点への配慮が必要と思う。これは、どのサイトについても言えること。

第一に、最低限の教育・研究目的であれば、フェアユースの範囲を明確にしておいてほしい。手続きが必要な場合は、その、手続き方法まで記してあるのが望ましい。

次に、これと関連してであるが、インターネット上の学術情報の「書誌」の記載方法である。これは、ARG330号で、『オンライン情報の学術利用-文献探索入門』(西岡達裕)でも、言及してあること。

第3者が、インターネットで、同じデータを確実に見て確認できること、これを保証するのが、インターネットの学術利用の基本になければならないと考える。コンテンツの公開と、それについての書誌の記載、これは、ワンセットで考えるべきことである。

学術情報を、大学などの組織として発信・公開する以上は、その利用規程が、まず、明確に定まっていないといけない。

ブラウザで見だけなら自由。

HPに掲載等の画像を利用するのは、どうであるか。

同じものが、書籍の形で出版されている場合、典拠を明示したうえで、正当に「引用」することが可能であるはず。ネットで公開のものは、ダメ、では、コンテンツの利活用において整合性を欠く。

當山日出夫(とうやまひでお)

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