『古書通例』2008-07-08

2008/07/08 當山日出夫

東洋文庫(平凡社)の新刊。もはや、目録をつくったりというようなことはしないであろう。しかし、出ると、つい買ってしまう。

私が学んだのは「書誌学」。(阿部隆一による)。同じような学問でも、人と流儀によって名称がちがう。この本では、「目録学」。

個人的な思い出になる。慶應文学部での、図書館情報学科に設置の科目であったと記憶する。図書館情報学科だけ、キャンパスの中で、別のところにかたまってあったので、普段は行かない教室に行ったと覚えている。

「七略」「漢書芸文志」「隋書経籍志」からはじまって、「四庫分類」へとつづいていった。書籍の目録学は、すべての学問の基本であり、それは、読むものである……いまどきの、OPACの時代からみれば、まさに、時代錯誤のような考え方かもしれない。

しかしながら、書物のオンライン検索が可能になった、このような時代であるからこそ、学問の初志・初心、とでもいうべきものを、忘れたくはない。通読する時間の余裕はないかもしれないが、そばにおいておきたい本である。

とはいいながら、「劉向(りゅうきょう)」と、わざわざフリガナがふってあるのは、親切というべきか、余計なお節介というべきか。今の時代としては、やはり、フリガナが必要であろう、とは思うが。

『古書通例-中国文献学入門-』(東洋文庫).余嘉錫/古勝隆一・嘉瀬達男・内山直樹(訳).平凡社.2008

當山日出夫(とうやまひでお)

追記(2008/07/09)

誤変換を訂正

阿部隆一、隋書経籍志、でした。