『へちま亭のあきない』2008-07-11

2008/07/11 當山日出夫

買うのだけは、出たときに買ってあった。短い文章(各1ページ)なので、ちょっとした暇があるときに、読み進めている。ちょっとづつしか読まないから、ようやく半分ほど。

そのなかで、次のことばが目にとまった、

サウンドバイト(SOUNDBITE)

日付を見ると、2005年の9月。

私もこのことばを知ったのは、2005年である。出典(?)は、『戦争広告代理店』(高木徹、講談社文庫)。今、インターネットでしらべると、この本の文庫本が、2005年の刊行。単行本の方は、2002年。(さきほど、家の中をさがしたが、見つからなかった。読んだのは文庫本の方である。どこかにあるはずだが、現時点では、行方不明。)

サウンドバイト……TVなどで、取材するとき、話し手の、ことばの単位。ひとこと、ふたこと、あるいは、数秒内で、的確に、言いたいことを言い切っているかどうか、という視点。これが短いほど、TVなどで、取材・編集がやりやすい。逆に言えば、TVなどで発言が放映されたとき、短い時間で、言うべきことが伝えられる。

この視点で、TV番組など見ると、なかなか面白いのだが……自分で、実行するとなると、むずかしい。講義などでは、つぎからつぎへと、余談に流れてしまうのが日常的。

だが、明日の、ARGカフェでは、このサウンドバイトを、極力短くしよう。パワーポイントの一つの画面では、一つのことだけを、伝えるようにしよう。そして、時間厳守(5分以内)でやろう。(と、思ってはいる。)

90分の講義のパワポは、30分ほどあれば十分につくれる。しかし、5分のパワポは、30分では無理。発想から考えると、5時間は、かかってしまった。

島戸一臣.『へちま亭のあきない』.朝日クリエ.2008

當山日出夫(とうやまひでお)