じんもんこん2008つくば(1)2008-12-24

2008/12/24 當山日出夫

2008年12月19・20日の、じんもんこん2008シンポジウム(情報処理学会・人文科学とコンピュータ研究会)のことを書いていこうとおもう。といっても、個別の個々の発表については、あまり触れないでおきたい。自分で、座長(司会)を担当したセッションもある。また、二つの会場にわかれていたので、全部の発表を聞いたわけでもない。

総合的な印象として、まずは、成功に終わったことを喜びたい。聞いたところによると、事前申し込みの参加者数では、これまでの最大であったよし。つくばという場所が、東京から近い。特に、会場の、春日キャンパス(旧・図書館情報大学)は、駅から近い、ということもあったであろう。また、開催日を、前回までの、「木・金」から、「土・日」に変えたことも大きいであろう。とにかく、休んだら絶対に補講という方向に、各大学が変わってきている現状では、木・金の二日を、シンポジウムのために出かけるというのは、かなり厳しくなってきていることは確かである。

また、発表のテーマが、実に多様であった。全体の発表数が多い上に、発表テーマがひろがると、聞く方としても、考える。自分の専門領域にかんする会場にいるか、あるいは、普段はなじみのない分野の方に出るか、である。

自分の専門にかかわる領域であれば、論集を見れば概要は分かる。あるいは、既に、その発表者を知っている、ということが多い。一方で、自分の専門とは異なる領域の発表を聞きたいという気もある。論集を読むよりも、実際の、口頭発表を聞いた方が、その分野での、ものの考え方がよくわかる。

だが、今回、いずれにしても、一つの発表が、25分というのは、時間的に厳しい。通常のCH研究会であれば、もうすこし余裕がある。時間厳守は当然としても、質疑で議論が盛んになれば、それはそれでよしとする面もないではない。会場が二箇所に分かれると、あまり、時間超過というわけにはいかない。このあたり、研究会としての運営方針で、いろいろ議論はあると思う。

充実した研究会であった。これから、時間をみつけて書きついでいきたい。

當山日出夫(とうやまひでお)