じんもんこん2008つくば(2)2008-12-28

2008/12/28 當山日出夫

筑波大学での「じんもんこん2008」の感想の続き。

今回の発表で印象に残ったのは、内容よりも、25分という時間の問題。通常 のCH研究会(情報処理学会)では、もうすこし余裕がある。25分というの は、これはこれで、十分な時間であるので、必ずしも短いとはいえない。問題 は、その時間配分。

質疑応答、さらには、コンピュータとプロジェクタとの接続の時間をふくめて 25分ということであるならば、発表は15分、質疑応答5分、これぐらいの時 間でのぞまないと、無理である。できれば、二つの会場に分かれているので、 移動の時間が欲しい。

研究発表の場合、コンピュータの利用は二つの方式にわかれる。

一つは、あらかじめ、会場の設置のコンピュータに、発表者のパワーポイント のデータを移してしまっておく。これであれば、コンピュータの接続しなおし、 プロジェクタの認識にかかる時間が、短縮できる。また、最悪の事態、つまり、 どうしてもプロジェクタに持ってきたパソコンの画面が出ない、ということを 避けられる。だが、この場合、MACを持ってきた人がいると、おかしくなる。 だからといって、MACを使うなというわけにはいかない。

他の一つは、完全に、自分の責任で、プロジェクタにつないでくれ、という方 式。もし、つながらなくても、開催の側は責任を持たない。これでいくならば、 少なくとも、事前の休憩時間のうちにでも、発表の各自が、自分のパソコンと の接続テストをすることが必須である。

今回のシンポジウムでは、このどちらの方式にも徹底できなかったことが、一 番の問題かもしれないと思っている。

ちなみに、最近、XPパソコンに、USBメモリを新しく接続すると、「再起動 します」のメッセージが出る。この時、無視しても、「コンピュータ」が新し いドライブを認識していれば、大丈夫。このメッセージの段階で、とまどって いる人、あるいは、再起動になってしまって困ってしまった人がいた。

誰の責任というわけでもないのだが、研究発表の時間は、そこに集まった全員 が共有する時間である、ということを考えるとき、可能な限り、予想されるト ラブルは事前に用意して避ける、周到な準備が必要になってきている、と思う。

當山日出夫(とうやまひでお)