研究会はライブであるという考え方2008-12-29

2008/12/29 當山日出夫

安岡さんのおっしゃるように、研究会=ライブハウス、に私も賛成。

学会誌などが別にあるのなら、当日の予稿がフルペーパーである必要はない。ま、このあたり考えて行くと、情報処理学会の研究報告というペーパーのあり方の位置づけが難しい。査読つきの論文誌がある一方で、自由に書けるメディアもあっていいと思っている。

ところで、研究会=ライブハウス論に近いのが、以前、言及した、『これから学会発表する若者のために』(酒井聡樹、共立出版)の考え方。

第3章「学会発表とは何か」で、こうある、

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学会発表は、研究成果発表の仮の場である。(かなり長い中略)論文には、記録としての価値がある。学会発表に、記録としての価値はほとんどない。論文は記録に残すために書く。学会発表は記憶に残すために行う。(p.9)

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であるならば、学会発表とはライブ、である。しかり、とするならば、

論文とは、

「CD」

のごときもの、と考えるべきである--これは、あくまでも、たとえ、であるが。

などと、急に司馬良太郎風に書いてしまうのは、『猿蟹合戦とは何か』の影響なのだ。

う~~ん、それにしても、12月の先日開催の「じんもんこん2008」が、第10回目。CH研究会は、先年、全国制覇を達成。そして、「東洋学へのコンピュータ利用」が、次回は、20回目。ついでに(といっては失礼だが)、アート・ドキュメンテーション学会も、20年目になる。

後になってふりかえれば、ここ1~2年が、「CH 2.0」(あまり、いい名称とは思わないが、とりあえず書いてみた)への、節目の時期であるのかもしれない。

當山日出夫(とうやまひでお)

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