むかしの「飛翔体」2009-04-11

2009/04/11 當山日出夫

すでに御存知の方も多いと思うが、

日本語練習中
1993年5月6月の「飛翔」
http://d.hatena.ne.jp/uakira/20090410

「飛翔体」の語は、以前からつかわれていた。今回の件は、やはり、政治的な意図があってのことと、私は考える。

「常用漢字」に無いから使ってはいけない、とは思わない。そうではなく、政治的な「ことば」とその表記について、気になったということである。私の立場としては。

この場合は、やむを得ざる選択であろう。だが、公的な文書である以上は、常用漢字への配慮はあってしかるべき。ルビをつける、仮名にするなど。「ミサイル」でも「人工衛星」でもないとすると、他にどのような「ことば」があるか。まあ、その後の朝日新聞など見ると、平然と「ミサイル」と書いている。

當山日出夫(とうやまひでお)

コメント

_ 小形克宏 ― 2009-04-12 02時08分37秒

以前から使われていたとは言え、表外字をふくむ専門用語をそのままの形で人々に流すことが、「政治的意図があるからやむを得ない」とするのは、ちょっと理解に苦しみます。
もちろん「飛翔体」について、たとえば「翔の字は常用平易たる人名用漢字とのしての運用歴も長いので、このままでもよいだろう」という判断がなされたのなら、それはそれで結構なのです。しかし、そうした検討の機会はあったのでしょうか? それがなかったとすれば、まさに「専門用語の垂れ流し」です。政府部内で常用漢字表は無視されており、適正な運用はなされていないと判断せざるを得ないのではないでしょうか。
uakiraさんの「 2006年7月5日官房長官声明における飛翔体」は、政府部内でそうした検討がされた形跡がないまま現時点に至ったらしいことを、資料により明らかにした点で大きな意味を持つエントリだとおもいます。

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