PC-9801のキーボード2009-04-23

2009/04/23 當山日出夫

キーボードの専門家というと、安岡孝一さんになる。が、ま、ここは、私なりにすこし。

ジャストシステムの「一太郎」が、パソコンユーザに人気があったのは、その操作性。「ATOK」で、スペースキーで変換できる設定にしたこと。その時代、その他の日本語入力(FEP)は、「XFER」キーを使っていた。こんなキー、今の、パソコンのキーボードにはない。ちょうど、右の「Ctrl」キーの位置あたり。これは、とっても使いにくい。親指で操作できるスペースキーに「変換」を設定したのが、よかった。

そのPC-9801のキーボードであるが、矢印キー「↑↓→←」の、下矢印のキーが、すぐに押しやすい位置にあった。それで、このキーに、変換文節の移動の機能が割り当てられた。

直接、聞いたわけではないが、かつての98ユーザの視点から見ると、このようになる。

このようなこと、実際に、そのモノを知っている人間の体験談になってしまう。もう、それほど、パソコンの「歴史」がある、ということになる。この意味では、たとえ、動かなくてもいいから、実物の、パソコンの筐体、キーボード、マウス、ディスプレイなど、保存しておく必要がある。

個人的な体験。はじめて、PC-9801M2を買ったとき、故障していると思ってしまった。電源スイッチが入らないのである。ダメかもと思いつつ、思いっきり強い力でスイッチを押したら、電源が入った。それぐらい、スイッチが重く設計されていた。こんなに重たいスイッチ、いまどき、どんな家電製品を探してもない。

今では、小指でポンとおせばいい。昔は、親指で、ちからをこめて押さなければならかった。

まあ、むかしばなし、である。

當山日出夫(とうやまひでお)

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