右手にジャーナル2009-05-01

2009/05/01 當山日出夫

『朝日ジャーナル 創刊50年 怒りの復活』の巻頭言。

もう、こんなことばを知っているのは、私ぐらいの年代以上かもしれない。「右手にジャーナル、左手にマガジン」。

『朝日ジャーナル』が、存在感をもっていたとき、そのころが、同時に、大学生が漫画(あえてマンガではなく漫画と書く)を読むようになったと、社会的話題になったときでもある。つまり、「マガジン」は『少年マガジン』。

それが、今、「漫画」は「マンガ」となり、世界における日本を代表する文化的存在になった。「マンガ」の隆盛とともに、「論壇」は衰退の道を歩む。『朝日ジャーナル』はなくなり、それをうけついだ『論座』も消える。『アエラ』は、お受験雑誌に堕した。『月刊現代』もなくなる。そして、『諸君!』も、ついに、その最終号が刊行。

ただ、私の場合、学生のころの自分の体験としては、「右手にジャーナル、左手に諸君」であった。(注、この箇所、意図的に「右・左」をつかいわけて書いている。)

故・筑紫哲也(元・朝日ジャーナル編集長)が、NEWS23で使ったことば、「多事争論」。ブログ論壇の喧噪のなかに拡散していくのであろうか。

「知的虚栄心」を私は失いたくない。

當山日出夫(とうやまひでお)

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