電子化権2009-05-17

2009/05/17 當山日出夫

かたつむりは電子図書館の夢をみるか 2009年5月14日
国会図書館が蔵書90万冊以上をデジタル化?!

http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090514/1242319773

国会図書館のプロジェクトへの意見とは別に(だが、深く関係するのが)「電子化権」である。

パブリックドメインになっている文化遺産のフェアユースの問題。所蔵者の権利がどこまでおよぶか。また、現在の状況であれば、その電子化権の問題。

このことは、今後のDH(デジタル・ヒューマニティーズ)にとって、最も重要なポイントであるはず。何よりも、資料のデジタル化があってなりたつ研究分野、というか、研究の方法論なのであるから。もちろん、「デジタルアーカイブ」にも関係する。

この問題に、私が知る範囲でもっとも積極的にとりくんできたのが、慶應のDMC。(これも、もう、活動は終了ということらしいが。)

現時点では、Googleで「電子化権」を検索しても、ダイレクトにはヒットしない。だが、今後は、(すくなくとも学術資料については)、電子化権と、その二次的な利用、これが、論点になっていくにちがいない。この意味で、国会図書館のプロジェクトには、大いに関心がある。

當山日出夫(とうやまひでお)

管理人さん2009-05-17

2009/05/17 當山日出夫

おって詳しい感想などは書くが、とりあえず。

イタリアのアニメ研究者。一番好きな、アニメの女性キャラは? ときかれて、

「管理人さん」

ナルホド、と共感してしまう。いうまでもないが、「音無響子」『めぞん一刻』である。

そういえば、アニメも見ていたし、マンガの方も読んでいた。喫茶店とか、ラーメン屋さんには、かならずあったものだ。私にとっては、単なる回顧談にすぎない。しかし、今後の、世界での日本研究の視点からは、みのがせない。

櫻井孝昌.『アニメ文化外交』(ちくま新書).筑摩書房.2009

當山日出夫(とうやまひでお)

追記
この本、DH(デジタル・ヒューマニティーズ、人文情報学)の観点からも非常に参考になる。このことは、あらためて書きたい。