『アーカイブズ学研究』10号2009-06-01

2009/06/01 當山日出夫

日本アーカイブズ学会の機関誌『アーカイブズ学研究』の第10号。

これは、特集として、

2008年度第1回研究集会
デジタル情報技術が拓くアーカイブズの可能性

となっている。

論文は、

平野宗明さん
アジア歴史資料センターから見たデジタル・アーカイブズの現在と展望

後藤真さん
「デジタル化」とアーカイブズ-”正倉院文書データベース”と近代史料のデジタル化を通して

これについてのコメントが、岡本真さん、近藤靖之さん。参加記が、東龍治さん。

その他、アーカイブズをめぐる動向、書評など。

ざっと読んで、注目すべき箇所。後藤さんの指摘、

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・デジタル化は保存問題を解決しない
・しかし、アーカイブズが活用されるためには不可欠であり、必ず行わなければならない。
p.42
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岡本さんのコメントにはこのようにある、

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だが、「保存」という機能が「保存」という目的を必ずしも達成しないということは共通理解になっているだろうか。
p.46
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これに関連して、私が、このまえのアーカイブズ学会(学習院大学)、CH研究会(東京大学)で話したこと。「デジタル文字の保存の問題」、これが重要になるはずである。デジタル保存した文書データの文字の字体がいつのまにか変わってしまっている、ということが現に発生している。
0208→0213:04

このデジタル文字の保存のことについては、「明窓浄机」の方にも書く。

学会誌ではあるが、市販もしている。
岩田書院
http://www.iwata-shoin.co.jp/

當山日出夫(とうやまひでお)

追記:誌名を『アーカイブズ研究』→『アーカイブズ学研究』、訂正。

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