何のための学会ホームページなのか2009-07-04

2009/07/04 當山日出夫

今年度から、アート・ドキュメンテーション学会の役員で、WEB担当ということになってしまっている。これは、公開の学会の大会のときに、すでに承認されていることであるので、ここで書いてもかまわないなだろう。

まず、前任者からの引き継ぎがスムーズにいかないのが困る。学会は、常に、定期的に担当者が変わる。そのひきつぎがうまくいくシステムをつくっておくことも、また、HPの運営と別に重要なことである。

ま、それはともかく、実際に、学会のHPを担当してみると、いろんなことを考える。

・いったい、誰が、何のために、このHPを見るのか

このところが、あまり考えられていないように思える。そして、その目的に応じて、デザインし、メンテナンスしなければならない。

さらに、現在では、アクセシビリティ、という視点が重要。何よりも、読みやすく、つくる。この学会のHPでは、どんなことが得られるのか、まず、それが読み取れないといけない。

専門家なら知っている、ではなく、社会にひらかれたなかで、自らの存在意義を、もう一度といなおしてみる必要がある。

『これからホームページをつくる研究者のために』(岡本真)を、再度、読み直してみることにしよう。

當山日出夫(とうやまひでお)

何のための学会ホームページなのか(2)2009-07-04

2009/07/04 當山日出夫

半日つぶしてしまった。

学協会情報発信サービス(国立情報学研究所)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/

を、ず~~~~っと、見ていった。人文学系。いろんなのがある。インターネットが普及しだして、15年ぐらい、としてもそれなりに歴史がある。いまではあまりはやらなくなったフレーム構造を保っているところもあれば、非常にシンプルなものまで。

基本的には、学会の行事の開催案内。それがたまっていくと、記録になる。これも、過去10年ぐらいであるならば、そうたいした量ではない。まあ、どうにかなっている、という感じ。これも学会によって様々であるが。

そして、やはり気になるのは、いったい誰のために、何のために、ということ。

学会誌のバックナンバーは、NIIにまかせてしまう。掲載しても、目次ぐらい。では、それ以外に何を「発信」しているだろうか。

発想をかえてみるならば、「~~について調べたい」となったとき、その専門分野の研究者がつくっている学会のホームページというのは、機能しているであろうか。せいぜい「リンク集」というところかもしれないが、「リンク集」を前面に出して、整理して使いやすいようにと配慮しているところは、少ないように思える。

学会というリアルに人があつまる場をつくりながら、ネットの世界では、ほとんど相互の、また、社会に対して、ひらかれていない。このように思えてしかたがない。

ARGが、ARGカフェをステップに新しいプラットフォームを目指すとするならば、それとは逆に、すでにあるリアルな人のあつまりがネットの世界で何ができるか、これからは考える必要がある。

このようなことを考えた。おかげで、『昭和史』がまだ、読み終わらない。

當山日出夫(とうやまひでお)