CH832009-07-27

2009-07-27 當山日出夫

情報処理学会の「人文科学とコンピュータ研究会」(CH)の第83回研究会が、2009年7月25・26日と、帝塚山大学で開催。

結論からいえば、成功、ということになるのであろうが、ここはアマノジャクにすこし考えてみる。

そもそもが、開催の企画からして、異例。CHと人文地理学会の共催・共同での研究会であることはわかるのだが、組織も運営形態も違う二つの研究会が合同で何かをとなったとき、いろいろ調整しなければならない問題が生じる。

私見を言うならば、完全に「HistoricalGIS」の特集ということで、CH研究会の方の「公募」のテーマを限定するか、あるいは、今回に限り「公募」なし、にするか、ということの方が、よかったように思える。

2日の発表のうち、一つのセッションが、通常のCHの公募研究。これはこれで興味深い点(問題点をふくめて)もあるのだが、なんとなく、全体の流れのなかで、取り残されるようになってしまったのがおしまれる。

研究会は、そこに集まるひとたちへのメッセージの発信の場所でもある。どのような人たちがあつまるのか、この全体の調整が、一番の問題であると考える。この意味においては、もし、将来、同様の特集を設定するならば、ここをまず考えなければならないと思った次第である。

當山日出夫(とうやまひでお)