産学連携2009-08-16

2009-08-16 當山日出夫

一般的にいってであるが、日本の人文学系の研究者は、「産」(あるいは「官」)とかかわることを忌避する傾向が強いように感じる。個人的な、独断偏見かもしれないが。(その極端な方向としては、とにかく「フリー」でなければならない、という発想もある。)

だが、私は、産学連携が、そう悪いこととは思わない。

先日の新聞、日本においてもようやく、ブロードバンドを全国に、という方向になったらしい。でも、このとき考えてみるべきは、日本の国土に、光ファイバーをはりめぐらすコストは、いった誰が負担しているのだろうか。

ARGで、産学連携のコーナーがスタートしたことは、喜ばしいことだと、私は思っている。WEBの世界もまた、ケーブルの敷設という地道なところから、また、コンテンツの流通にいたるまで、産学連携の世界にある。

必要なコストを誰かが負担する。そしては、それは、可能な限り公平であるように。さらには、特定の企業が、寡占的な利益を得ることもないように。なかなか難しいことかもしれないが、基本は、この方向かと思う。

ARG
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090816/1250374530

當山日出夫(とうやまひでお)