JADS20周年フォーラム2009-12-06

2009-12-06 當山日出夫

JADS(アート・ドキュメンテーション学会)の20周年記念フォーラムが、無事に終わって帰ってきた。細かに書き出せばきりがない。(なお、このフォーラム、本として出版の予定でもある。)

一点だけ、印象に残ったことを記す。それは、誰も、あえて「デジタル」ということを言わなかったことである。すでに、デジタルライブラリ、デジタルアーカイブ、が当たり前のこととして、そこからみんな話しをスタートさせている。

だが、だからといって、将来の展望があるわけではない。多くの問題点・課題が、提起されてもいた。しかし、デジタルで公開して共有する、もう、このことに、誰も疑問をいだくことがない。いいかえるならば、デジタルネイティブの世界に、MLAもいつのまにか入っていっている、ということになる。

デジタルにすることの課題は、確かにあっても、それはもはや乗り越えるべきことが当然のこと。いまは、その先にあるものを見すえようとしている。そんな印象をもった二日間であった。

かなりハードなスケジュールであったが、みのりの多いフォーラムであったと思う。今後は、この論集の編集をいかに円滑にすすめるかである。一つの時代の節目になる論集となるにちがいない。

當山日出夫(とうやまひでお)