じんもんこん2009覚書(2)2009-12-23

2009-12-23 當山日出夫

さて、今年の「じんもんこん」は、まあ、いつもと同じ、相変わらずといえば、あいかわらず・・・である。しかし、参加する側のこころづもりとしては、去年までとは、やや違った心がまえで参加したつもり。

それは、コンピュータの利用が、どのように人文学研究の発想を変えるか、新しい人文学研究の萌芽が見られるか、ということを積極的に見ていこうという気持ちが内部にあったこと。

このようなことを考えているのには、ここ一年ぐらいのいろんな経緯がある。少なくとも、いまのままの研究会を、そのまま継続していくだけでは、新しい次の段階のことは見えてこない。何か新しい発想、新しいものの考え方がないものだろうか、このように強く考えるようになってきている。

この意味で、今回の「じんもんじん2009」のテーマ「デジタル・ヒューマニティーズ」は、確かに新しい発想へのチャレンジである。だが、それが、うまく参加者につたわり、また、そして次のステップに継承されるものとしてできたかどうか、個人的にではあるが、半分期待しながら、半分変わらないままかなあ、という気持ちが交錯している。

ただ単に旧来の人文学研究がコンピュータを利用するようになってきた、ということと、新しい、デジタル・ヒューマニティーズ(あるいは、人文情報学)が生まれて来るということの間には、わずかではあるかもしれないが、ある種の発想の転換・飛躍を必要とする。

このことについては、つづけて。

急に、パソコンのハードディスクの調子がおかしい。そろそろ、買い換え時か。ちょうど、Windows7も出たときであるし。これは天の神様のお告げと考えることにしようか。それとも・・・ともあれ、至急、データのバックアップ用のHDを用意しないと。

當山日出夫(とうやまひでお)