JADSに行ってきた2010-06-14

2010-06-14 當山日出夫

昨日・一昨日と、JADS(アート・ドキュメンテーション学会)が、東京であった。慶應、三田キャンパス。役員なので、朝の一番に集合。で、終わって懇親会があって、その後まで、つきあってくると、さすがにつかれた。

といいながら、今日から、今週の授業である。その他の授業の準備、先週のうちにおえておいた。しかし、再確認が必要。

というわけで、一つの週末を、学会などで留守にすると、その前後が大変である。ちょっとゆっくりできる。しかし、来月になると、DVD版内村鑑三前週のシンポジウムを開催しなければならないので、その準備がある。発表はしないので、その用意はいらないが、開催者側としてのいろんな、用意を考えないといけない。

まあ、内村鑑三研究会の方々に、それから、ICUの千葉先生にご助力いたくことになっているので、どうにかなるだろうとおもうことにする。

なお、慶應でのアート・アーカイヴのシンポジウムについては、WEBマガジンに書くことになっている。その執筆の準備も始めなければならないのであるが、まずは、ノートに写真の整理からである。それにしても、ノートをとりながら、写真をとってというのは、かなり気をつかう。

そろそろ雨のシーズン。今年度は、学校にいくたびに傘を持っていっているような気がする。

當山日出夫(とうやまひでお)

アートの世界におけるTwitterの可能性2010-06-15

2010-06-15 當山日出夫

WEBマガジン(ニッシャ印刷文化振興財団)に書いたものが公開になったので、紹介。

▼AMeeT/トップページ
http://www.ameet.jp/

▼Digital Archives/アートの世界におけるTwitterの可能性
http://www.ameet.jp/digital-archives/digital-archives_20100614/#page_tabs=0

ソーシャルメディアとアートというような方向で書いたもの。最後のところは、印刷業によるWEBマガジンということもあって、電子出版とTwitterという方向にもっていった。で、結局のところ……この前、丸善(東京)であった、「ARGトーク」(ブックビジネス2.0)で、話題になったことと、そう大差の無い内容になってしまっている。

ARGトーク 「この先にあるブック・ビジネスのかたち-持続可能な「知のエコシステム」の構築のために」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20100614/1276527239

まあ、強いていえば、電子書籍を考えるとき、ソーシャルメディアを視野にいれて考えれば、だいたい誰も似たようなことを考えるということであろうか。

ただ、新しい、ソーシャルメディアの中での本作りは、次の世代の仕事になるだろうとは思っている。既存の本のデジタル化ではなく、ゼロから、その発想でつくる、インタラクティブな書籍が、今後の新しい出版関係者の間から生まれてくるだろう。この意味では、電子出版なる=出版社がつぶれる、という単純な図式はなりたたない。むしろ、電子出版の時代をむかえて、それに対応できる、柔軟で自由な発想のできる人材と、それを実現する確かな技術力を持っているところが、生き残っていくだろう。

たぶん、雑誌など、あるいは、絵本(児童書)などが、まずは、電子出版に向いて動くかもしれない。そのとき、シームレスに、Twitterなどのソーシャルメディアとつながっている本が出現する……かもしれない。そこには、そうたいした技術の壁があるとは思えない。むしろ、発想の転換だろう。

ただ、この一方で、逆に、典拠のきちんとした安定したテキストを提供することの意味もある。これは、7月3日の、DVD版内村鑑三刊行記念シンポジウムで、話題になることだと思っている。知的生産につかえる電子書籍である。

ともあれ、電子書籍を考えるとき、あまりにも「本」というものにとらわれないで、もうちょっと自由に、その外側にある世界、たとえば、Twitterでの俳句や短歌、小説など、とつながっているのである、という発想から考えてみた方がいいと思うのである。この意味で、Twitterとアートについて考える文章を書く機会があったことは、私自身にとっても、非常にいろいろと得ることがった。

當山日出夫(とうやまひでお)



これからの予定など2010-06-17

2010-06-17 當山日出夫

これからの予定など。

7月3日(土)
DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウム
国際基督教大学
※これは、自分で企画したシンポジウム。休むわけにはいかない。

7月8日(木)9日(金)
国立国語研究所で研究会

7月10日(土)
漢字文献情報処理研究会シンポジウム
慶應大阪リバーサイドキャンパス

7月16日(金)
電子図書館の可能性
国立国会図書館/関西館

ここしばらく、ちょっとだけやすめるが、その後は、あれこれと用事がある。このなかで、前期試験と採点としなければならない。

當山日出夫(とうやまひでお)

電子図書館の可能性2010-06-18

2010-06-18 當山日出夫

勝手に宣伝してしまうことにする。これが、WEBの世界なのだから。

国立会図書館(関西館)での行事。

電子図書館の可能性

以下、引用。

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電子情報が氾濫し、電子書籍が台頭する中で、図書館が果たす役割とは?
電子図書館は、今、何ができ、これから何を目指すのか?

これらの問いについて公開の場で論じ、電子図書館の将来と可能性を考えるため、電子図書館事業の実践の場である国立国会図書館関西館において、長尾真国立国会図書館長の講演とパネルディスカッションを開催します。ぜひお気軽にお越しください。

12:30
受付・開場

13:00-16:00
講演 「理想とする電子図書館」
長尾 真 (国立国会図書館長)

報告 「国立国会図書館の電子図書館の現在」
大場 利康 (国立国会図書館関西館電子図書館課長)

パネルディスカッション「電子図書館の可能性」
パネリスト
    長尾 真 (国立国会図書館長)
    仲俣 暁生 (「マガジン航」編集人) 
    藤川 和利 (奈良先端科学技術大学院大学准教授・電子図書館研究開発室長)
    大場 利康 (国立国会図書館関西館電子図書館課長)
    司会
    中井万知子(国立国会図書館関西館長)

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申し込みや詳細については、

http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/dl_future.html

ここから、申し込みのフォームがある。
もちろん、私も、参加の予定です。

當山日出夫(とうやまひでお)

追記 2010-06-19
国利→国立 誤記を訂正。このミス、またやってしまった。

内村鑑三シンポジウムの意義2010-06-19

2010-06-19 當山日出夫

さて、これでようやく、7月3日の、DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウムの関係者と、どうにか直接に連絡がとれた。なにせ、多方面にわたる発表者の会になるので、連絡をつけるのがとてもたいへん。

自分で企画しておいていうのもなんであるが、これはとても興味深いシンポジウムだと思っている。まず、なによりも、実際の製作にあたった印刷業(精興社)からの発表があること。

電子書籍になって、印刷業はいらなくなる、出版社は不要である、などの論が出てきている。これにも一理ないわけではない。たしかに、一部の著者(書き手)にとっては、自分で組版までして、オンラインで売ってということも可能である。しかし、これは、全体からみれば、ごく一部であり、いまは、そのごく一部の人たちの動きが目立っているだけのことだとおもうのである。

もうすこしたって、電子書籍が一般のものになったとき、それでも、従来の紙の本は残るであろう。また、電子書籍をつくるにも、単にデータの文章があればいいというものではなく、それをしかるべく編集して、電子書籍用に組版してという技術がもとめられる。

出版社の編集・企画の能力、印刷業の組版の技術、これは、電子出版になったからといって不要になるものではなく、むしろ、逆に、より重要性をますにちがない……これが、私の考えである。

この観点から見て、今回のシンポジウム。実際にデータを入力した出版会の方々、それに、それを使って研究してる研究者、それに加えて、現実にそれを製作した印刷業、これら立場の異なる人々が、あつまることになる。

このような企画はめずらしいのではないか、と思う。

世のなか、電子出版として、iPadか、Kindleか、という時代に、DVD版のPDFというのはいかにも時代遅れな印象があるように思えるかもしれない。しかし、DVD版の全集からは、自由に本文のPDFをとりだして使えるようになっている。実際には、iPadとも、Kindleとも、非常に近い関係にある企画なのである。

また、パッケージとしての全集、それを、個々のユーザレベルでどのように再編集して利用するかという問題もふくんでいる。DVD版内村鑑三全集から見えてくる電子出版の問題は、今後の問題点のあらゆる方向につながっていく。

もちろん、電子図書館のあり方を考える一つのきっかけにもなるだろう。

ぜひとも多くの人の参加に期待したい。

當山日出夫(とうやまひでお)

文化政策パブリックコメント2010-06-20

2010-06-20 當山日出夫

文化庁の文化審議会、今、改定常用漢字表が注目されている。しかし、これ以外にも注目すべきものがある。

文化審議会文化政策部会「審議経過報告」に関する意見募集の実施について

である。このパブリックコメントを現在募集中。内容としては、文化政策全般にかかわるものであるが、個別に見ると、文化遺産の「アーカイブ」が、かなり大きくとりあげられている。

URLは、

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000469&Mode=0

パブリックコメントに意見を出す/出さないはともかくとして、とりえず、現在の我が国の文化政策の方向が、どのような方向にむかいつつあるのかを見る手がかりにはなるだろう。

當山日出夫(とうやまひでお)



第5回ワークショップ:文字2010-06-21

2010-06-21 當山日出夫

今年も開催します。「ワークショップ:文字」。その概略の案がきまりました。まだ、完全に確定ではありませんが、とりあえず紹介はしておきます。プログラムに変動があり得ますが、日程はもうこれで確定です。

第5回ワークショップ:文字―「現実」から見た改定常用漢字表―

2010年8月11日(水)
午後1:00より
東洋大学白山キャンパス 6号館2階 6209教室

詳細は、文字研究会のHPを御覧ください。

https://sites.google.com/site/mojiken/activities/5th_ws

當山日出夫(とうやまひでお)

電子出版の動向と諸問題2010-06-24

2010-06-24 當山日出夫

これも勝手に宣伝。漢字文献情報処理研究会の公開シンポジウムである。

2010年度公開シンポジウム 電子出版の動向と諸問題
http://www.jaet.gr.jp/meeting.html

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日時:2010年7月10日(土)13:00~17:30
会場:慶應大阪リバーサイドキャンパス Room1 (大阪市福島区)

プログラム

13:00~13:10 代表挨拶
13:10~14:10 報告1 田代真人氏((株)メディア・ナレッジ代表、(株)アゴラブックス取締役)
14:10~14:50 報告2 守岡知彦氏(京都大学人文科学研究所助教)
14:50~15:30 報告3 石岡克俊氏(慶応義塾大学産業研究所准教授)
16:00~17:30 ディスカッション

* 入場無料(ただし非会員は参加費500円を申し受けます)
* 当日受付の円滑化のため、事前出席登録にご協力願います
* 講座終了後、懇親会を開催します(会費 一般:6,000円、学生:4,000円。要申し込み・7/6まで)

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當山日出夫(とうやまひでお)

内村鑑三シンポジウム続報2010-06-25

2010-06-25 當山日出夫

今日は、DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウムの懇親会をどうするかで、メール送信とか、電話とか。

結論からいえば……懇親会は、あり。ただ、どれぐらい人がくるか、まったく予想できない。で、テキトーな人数で考えておく。もし、入りきれなかったら、近所の別の店に分散してもいいし。(どうせ、二次会とか合流することになるかもしれない……などと、考えてしまう。)

それにしても、今回、国際基督教大学の千葉眞先生には、本当にお世話になっている。実は、まだ、あったことがない。メールで連絡だけ。それでも、きちんと、見ず知らずの人間の依頼にこたえてシンポジウムの準備をしてくださっている。本当に、こころより感謝したいと思う。

で、懇親会の方であるが、当日申し込みということになる。まあ、その日にあつまったメンバーで、どうにかなるだろうと、ここは楽観的に考えることにする。もし、参加を考えていらっしゃる方がおいでなら、是非とも、ご一緒にと思っている。

後、一週間である。

當山日出夫(とうやまひでお)

7月の予定2010-06-27

2010-06-27 當山日出夫

手帳を見ると以下のとおり、

7月3日
DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウム
国際基督教大学
※参加自由です。みなさん、おいでください。

7月8日~9日
国立国語研究所で研究会

7月10日
漢字文献情報処理研究会シンポジウム
電子出版の動向と諸問題
慶應大阪リバーサイドキャンパス

7月16日
国立国会図書館/関西館
電子図書館の可能性

7月24日
アート・ドキュメンテーション学会
関西地区部会見学会

7月27日
国立国会図書館
講演会「セマンティック・ウェブと図書館:機械が情報を読む時代へ」
※関西館でも中継なので、こちらの方に。

7月31日
CH研究会(情報処理学会/人文科学とコンピュータ研究会)
神宮皇學館大学

この他に、授業があって、試験があって、採点があって、その他もろもろ。


當山日出夫(とうやまひでお)