CH87(4)2010-08-05

2010-08-05 當山日出夫

田島孝治さん、高田智和さん
「景観文字調査」のための調査結果分類方法に関する一考察

この発表は、私もすこし関係がある。景観文字・・・看板や道路標識などで見る文字である。それを言語研究資料として、いかに利用するかという研究。いや、研究というよりも、そのための方法論。というよりも、そのための、道具(ツール)の話し。

最終的には、人間の目による確認が大事かなとは思う。そして、重要なことは、ある箇所に、その文字が無いということも記録しておく必要がある、ということ。これは、今後の景観文字調査の方法の一つとして、重要な点になると思う。あるいは、ある範囲を悉皆的に調査したのなら、その範囲を明示的にはっきりと示す工夫が必要かもしれない。

デジタルカメラにGPS機能がつかえるようになって便利になったものである。とはいえ、今のところ、一般的には、とれるのは、カメラの位置情報である。撮影の方向や、被写体との距離などは、とれない。景観文字調査にとっては、カメラのある場所ではなく、看板のある場所の情報の方が必要である。実際に調査してみると経験するが、道路の反対側からでないと見えない看板というものがある。

まだまだ、工夫改良の余地のある研究課題であるが、なるべく協力していこうと思う。

當山日出夫(とうやまひでお)