『ARG』443号の感想2010-09-06

2010-09-06 當山日出夫

しばらくお休みにしていた、『ARG』の感想を再開することにする。今回の号は、443、次は、いよいよ、444、ということになる。また、発行部数も、5040部となっている。5000をこえて、444をこえて、さらにがんばってもらいたい。(いや、がんばってもらわないとこまるのである。後期のある授業では、学生と一緒に、「ARG」を読もうということにしてあるので・・・)

さて、今回の号、まず目につくのは、図書館からはじめるデジタルアーカイブ、である。

「9月24日(金)~25日(土)開催、第1回Code4Lib JAPAN Workshop
     「図書館からはじめるデジタルアーカイブ」、参加申込を開始」

個人的には、デジタルアーカイブという用語はなるべく使わないでおこうとしている。いろんな意味で、誤解を生じかねない。特に、生粋の(?)「アーキビスト」であるような人たちとのあいだで、議論のすれちがいが生じかねない。

が、それはそれとして、一方で思うことは、いわゆる「デジタルアーカイブ」をになっていくのは、これからは、図書館だな、ということ。今回の企画、「図書館からはじめるデジタルアーカイブ」を見てみると、その趣旨は、アーカイブズの趣旨にそうはずれたものではないことがみてとれる。

それは、次の表現に端的に表現されている。

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地域の記録を次の時代に伝えるという図書館のミッションを実現していきましょう。

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このような地域の記録をきちんと保存していくという機能についていえば、現在の日本では、図書館がまず思い浮かぶ。逆にいえば、日本においては、文書館が未整備である、ということにもなるのであるが。

しかし、どこかがその地域の記録を残していかねばならないなら、そして、現状では文書館が未整備であるのなら、図書館が、それをになってもよいではないか。

私としては、このとりくみに、賛成したいと思う。

當山日出夫(とうやまひでお)

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