『ARG』464号の感想(2)2011-02-03

2011-02-03 當山日出夫

『ARG』の感想のつづきである。

図書館のブクログの利用。これは、小規模の大学ならではの試みかもしれない。大規模な、総合大学では、かえってわけがわからなくなるかも……だが、単科大学ぐらいの規模であれば、学生の勉学の手助けになる、いいアイデアではないだだろうか。

佐賀大学地域学歴史文化研究センターの肥前千葉氏発給文書目録を公開

これは、「目録」の公開にとどまるのは、いたしかかたないかとも、思う。たぶん、利用者は、一部の専門家に限られるだろうから、きちんとした目録があれば、それでいいのかもしれない。しかし、一部については、画像データもあると、それなりに、研究・教育目的でつかえるだろう。

それから、東北大学の「東北大学史料館蔵 個人・関連団体文書目録(東北大学関係)」の件。まずは、東北大学に、「史料館」があることに、着目すべきだろう。そして、そのうえで、大学としての、
・行政文書アーカイブズ
・研究アーカイブズ
の両方が、今後、どのように構築されていくか、気になるところである。

研究アーカイブズは、同じ東北大学の、東北大学研究シーズ集、とも連携するものなのであろうか。(できれば、将来的には、現在の研究についての情報発信と、そのアーカイブズに、つなげてほしいものである。)

これなど学生に教えておきたいと思うのは、やはり、

外務省外交史料館、沖縄返還交渉、日米安全保障条約改定交渉関係目録を公開

である。

国立公文書館や、アジア歴資料センター、それに、外交史料館などの、インターネットでの情報公開は、公的なデジタルアーカイブの基本をなすものとして、教室でとりあげてみたい気がする。(ただ、次年度の授業がどうなるか、まだ、あんまり考えていないのではあるが。)

當山日出夫(とうやまひでお)

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