電子書籍とWalkmanのこと2016-06-07

2016-06-07 當山日出夫

大学に行って、授業までの時間、何をしてすごすか。

以前、若い時ならば、持って行った本を読む。あるいは、その大学の図書館で調べ物をしたり、書庫のなかをぶらついてみたりしたものである。それが、だんだん年をとって、目の調子が悪くなってくると……はっきり言えば老眼であるが……紙の本を読むのがつらくなってきた。

そこで、電子書籍を読むことになった。これは、文字が大きくできるので、老眼になっても楽である。

電子書籍端末、はじめのころに買って使っていたのは、ソニーの、Readerである。

これで、かなりの本を読んだと思う。夏目漱石の、その当時の段階で手にはいる主な作品は読んだ。たぶん、今でも、文庫本などで読める作品のほとんどであると言ってよいだろう。それから、藤沢周平の作品のかなりを読んだりした。

だが、ソニーは、Readerの新規開発を中止してしまった。電子書籍(デジタルデータ)の販売はつづけるが、電子書籍端末(ハードウェアの方)は、もう新しいのが出なくなってしまった。

まだ、Readerは使えるのだが、新規機種が出なくなってしまったら、ここで、乗り換えるしかないかなとも思った。そこで、次に買って(今でも使っているのは)Kindleである。

結局、夏目漱石の作品は、かつてのReader用にダウンロード(購入)したのとは別に、Kinedle用に、新たに購入することになった。もちろん、Amazonからである。(このあたりの事情については、また、改めて考えてみることにする。)

そして、今では、電子書籍を読むのもつらくなってきた。もっぱらWalkmanで、音楽を聴いている。iPodももっているのだが、Walkmanの方が音質がいい(ように感じる。)

一時間ほどの休憩時間である。リラックスできるのがいい。それには、何よりも、「わかりやすい」こと、である。いわゆる歌の上手/下手というのとは別の次元の話しである。

しかし、家に帰って、自分の部屋(書斎)でゆっくりしたいような時には、Bill Evans など聞くことが多い。Bill Evans あたりのジャズになると、ちょうど私が学生のころ、深夜のFM放送「アスペクト・イン・ジャズ」などで、よく聞いていた。この意味では、私にとっては、懐かしのメロディということになる。

普段きいている音楽のことなど、またあらためて。