中島みゆき「36時間」2016-06-20

2016-06-20 當山日出夫

このところ、毎晩、聴いている曲がある。中島みゆき「36時間」である。

寝るとき、Walkmanをもっていくことにしている。以前は、Kindleをもっていっていた。それより以前は、紙の本であった。これも最近では、Kindleで本を読むよりも、Walkmanで音楽を聴いていることの方が多くなってきている。

最近のお気に入りは、中島みゆきのアルバム『組曲』(2015)。特に、その冒頭におかれた「36時間」がいい。一日が「24時間」ではなく「36時間」と歌ったこの曲、一日の最後に、じっくりと聴くと気分がやすまる。

中島みゆきのCDのほとんどは持っているつもりでいる。基本的に好きなのは、1980年代のころ。孤独な悲しみを歌った曲の数々が好きである。そのようなCDを、(実際には、WalkmanにFLACでコピーしたものであるが)を、自分の部屋で一休みするようなときには、よく聴いている。しかし、自動車のなかでは、あまり聴かない。(運転しながら聴くには、向いていないと感じる。)

最近、といっても、ここ10年ぐらい、あまりいいCD(アルバム)が出ないなあと思っていた。(このあたり、人による好みの違いはあるだろうが。)ここしばらくのロック調のものは、あまり聴いていない。(持ってはいるのだが。)

去年(2015)発売になったアルバム『組曲』……ひさびさにしっとりと落ち着いた感じの曲調の作品を中心に構成してある。どの曲もいいと思うのだが、特に「36時間」が気に入っている。一日のおわり、今日も一日が終わったなと寝るときになって、じっくりと聴く。

歌の世界で語ってくるほどに、「おいつめられた」生活をおくっているとは思ってもいないのだが、それでも、このように語りかけられると、つい耳をかたむけたくなってしまうというのは、やはり、今の生活にどこか、落ち着きのないところがあるせいかもしれない。そんな思いをかみしめながら、毎晩、寝る前に「36時間」を聴くのである。

70年代、ギターの弾き語りでデビューした中島みゆき、その成熟したすがたがここにあると私は思う。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2016/06/20/8115592/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。