青鉛筆2016-07-30

2016-07-30

これは、私のくせであろうが……本を読んで、しるしをつけておきたいようなとき、青鉛筆をつかっている。決して、赤鉛筆や、マーカーはつかわない。

理由はいろいろとある。

青鉛筆の方が、めだたない。それでいて、探す気になれば、さがせる。赤は目立ちすぎる。

マーカーで塗ってしまうと、なにかしら、私の感覚としては、本をよごしてしまうような気がしてならない。本を読んでいって、そこに印をつけておくというのは、まあ、読書の痕跡を残すようなものであるから、いたしかたないとしても、なるべく本をよごさないでおきたい。このような観点では、青鉛筆が一番、私の好みにあっている。

鉛筆でしるしをつけるというのも、好きになれない。これは、ただ、趣味の問題ということになりそうだが。

それから、余計なことではあるが、コピーをとったとき、青鉛筆はほとんどうつらないという利点がある。これは、逆に欠点になりうるかもしれない。しかし、赤鉛筆でしるしをつけると、非常に濃く出てしまう。これは、あまりすきではない。

このような習慣……本を読むとき青鉛筆をつかう……いつごろからのものかというと、思い起こしてみると、高校生のころからだったと覚えている。それまで、中学ぐらいまでは、普通に赤鉛筆をつかっていた。ちなみに、私の中学のころには、まだ、マーカーは売っていなかった。

なにがきっかけであったのかは、もうおぼえていない。しかし、あるときから、青鉛筆でラインをひく……辞書で一度ひいてしらべた単語にはラインをひいておく……昔は、このようにして勉強したものである……このときに、青鉛筆をつかうようになって、今にいたっている。

もちろん、自分の机の上、筆箱の中には、赤鉛筆ももっている。これは、訓点語などをやっている人間としては、必需品という意識もある。それから、もちろん、文章の校正などのときには、赤をつかう。これは、鉛筆よりも、ボールペンの方が多い。

妙なくせだと自分でも思っているが、このようなことは、身にしみついてしまっているので、もう変化することはないと思う。

ところで、電子書籍を私も読むが……Kindleはもっている……こまることのひとつは、鉛筆(青鉛筆)でしるしがつけられないことである。電子書籍の機能のひとつとして、「付箋」の機能があるが、これはあまりつかう気にならないでいる。やはり、物理的な紙の本を読んで、紙の付箋をつけていくのにくらべると、使い勝手がわるい。紙の付箋だと、特別に注意しておきたいところなど、わざと斜めに付箋をはったり、とかいろいろ工夫できる。それが、規格化された、電子的な機能ではできない。

電子書籍でこまることをいっておけば、
・青鉛筆でしるしがつけられない
・紙の付箋をつけられない
・引用しようと思ったとき、ページ番号が書けない

この最後の問題、電子書籍のページ番号(所在、出典)をどう表記するかということについては、すでに書いた。

やまもも書斎記 2016年6月24日
電子書籍からの引用はどう示すか
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2016/06/24/8117797

やはり、私は、紙の本の人間だと自分でも思っている。