『真田丸』あれこれ「反撃」2016-11-29

2016-11-29 當山日出夫

『真田丸』2016年11月27日、第47回「反撃」
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story47.html#mainContents

せっかく作った真田丸がとりこわされてしまった。

この回の見どころは、やはり和議の交渉の場面だろう。一見、豊臣に有利であるように見えながら、実質的には徳川の思うつぼというところか。

ところで、この交渉場面の論理……どこかで見たような気がする。

堀などがあるから、牢人どもがいる。牢人どもがいるから、戦になる。なくしてしまえば、戦はなくなる・・・・(自衛隊などという戦力をもっているから、日米安保同盟があるから、日本は敵視される。軍備をもたなければ、日米同盟がなくなれば、憲法九条があれば、平和を維持できる・・・)

非武装論である。あるいは、非武装平和論といってよいか。

これに対して、信繁(幸村)は、現実的である。軍事力の裏付けのない平和論など虚構にすぎないと喝破する。リアリズムの平和論といってよい。

このような軍事論、あるいは、平和論が、大河ドラマに出てくるようになったというのも、時代の流れだろうと思う。昔であれば、何のために戦をするのか、それは、戦を終わらせるためにである、これはやむを得ないことである、というような論理で、主人公たちは行動していたように思う。

そして、次回は、信繁(幸村)が最後の攻勢にでるようだが、なんだか、悲壮な感じがしないでもない。まるで、負けることが分かっていながら敵陣につっこんでいった特攻のような印象さえある。信繁(幸村)や牢人たちは、まるで、戦艦大和の最後の出撃のような感じもする。(いや、これは、結果を知っているからいえることで、考えすぎであろうか。)

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