『おんな城主直虎』あれこれ「あるいは裏切りという名の鶴」2017-05-09

2017-05-09 當山日出夫(とうやまひでお)

『おんな城主直虎』2017年5月7日、第18回「あるいは裏切りという名の鶴」
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story18/

前回のは、
やまもも書斎記 2017年5月2日
『おんな城主直虎』あれこれ「消された種子島」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/05/02/8510238

今回は、ネコが再び登場していた。なんとなくうれしい。

で、この回の感想としては、ちょっと説明しすぎの脚本かなという気がしなくはない。このドラマの脚本は、わかりやすい、というのが特色だろうと思っている。しかし、あからさまに説明してしまうのは、どうかというところもある。

政次(鶴)は、なぜ後見になりたがるのか……それは、井伊をまもるためである、そして、その底には、かつてのおとわへの気持ちがまだ残っている、というあたりのことであろうか……これは、説明してしまっては、みもふたもない話しになってしまう。ここは、直虎にあまり説明的な台詞をいわせずに、それとなく描く方がよかったのではないだろうか。

それから気になったのは、戦国時代、鉄砲は、どのように生産され、流通したのであろうか、ということ。今川でも、鉄砲の生産を始めることになったようだが、原材料、それから、技術の面で、どうなのであろうか。それに、火薬も必要になるし。

このあたりのことは、戦国時代の歴史に不慣れなので、よくわからないことなのだが、気になっている。

また、綿が収穫されていた。たぶん、当時の史料にもとづいて、糸繰りの場面など作っているのだろう。だが、綿は、生産されて、その場で糸に加工されたのだろうか。加工業者は別にいたのかもしれない。このあたりも、ちょっと気になるところ。

綿(綿花)の生産と、製糸と、織物と、それぞれ、どのように分担されていたのか。一つの村で、全部をやっていたのだろうか。中世の綿産業史というようなことは、どの程度研究されているのだろうか。

このあたり、「銭の犬」=方久の役割と関連して、綿が産業としてこれからの井伊の一族にどのようにかかわっていくのか、興味深いところである。

それから、最後に出てきた、旅の男(柳楽優弥)、なにかいわくありげな様子である。この人物が、たぶん、これからの井伊のあり方に深く関わっていくのだろうと思う。

なお、どうでもいいことのようだが、出てきた『孫子』の本。題簽が明朝体のワープロ作成とおぼしきものであった。これは、この時代には、ちょっとおかしいだろう。

次週も、またネコが出てくるだろうか。

追記 2017-05-16
このつづきは、
やまもも書斎記 2017年5月16日
『おんな城主直虎』あれこれ「罪と罰」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/05/16/8560810