『ひよっこ』あれこれ「谷田部みね子ワン、入ります」2017-06-11

2017-06-11 當山日出夫(とうやまひでお)

ひよっこ
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html

第10週 「谷田部みね子ワン、入ります」
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/10/

この週は、みね子が失業して(就職するはずの石鹸工場がひとりしか雇用しないことが判明)、すずふり亭をおとずれ、結局、そこ(すずふり亭)で就職することになる、という展開。ここでも、ヒロイン以外の脇役が重要な役割をはたしていた。

第一に、すずふり亭の就職の最終面接を、高子とすることにになるのだが、これまで、高子は、数々の就職希望者を落としてきた経歴がある。そのなりゆきに、鈴子以下、すずふり亭のみんなは心配していた。しかし、これは、以外とあっさりと決まってしまった。無事にみね子は、すずふり亭に就職できた。

この時の、高子のこれまでの面接の回想のシーンが、面白かった。短い時間ではあったが、ユニークなキャラクターがいかんなく発揮されていたと思う。

第二に、みね子が住むことになるアパート(あかね荘)の大家さん。立花富(白石加代子)。これが変わっているというか、貫禄があるというか。

そういえば、岡田惠和脚本では、「ちゅらさん」の一風館を思い出してしまう。ここの大家さんも、ドラマの展開に重要な役割をはたしていた。

第三に、愛子。これまでの週と同様に、みね子によりそう優しさにあふれていた。寮にいた女性たちが、無事に就職できるかどうか、みとどけるまで、寮に残っている。その愛子とみね子は、大晦日を夜を寮ですごす。

元日、愛子からのお年玉がある。故郷への切符であった。この場面、見ていて、『三丁目の夕日』の映画を思い浮かべた。映画では、堀北真希が、クリスマス・プレゼントに、故郷(青森)への切符をもらっていた。

以上、ざっと三人をあげてみたが、このドラマは、ヒロイン以外の登場人物を、個性的に描くところに特徴があるといっていいだろう。これから、舞台は、すずふり亭、それから、あかね荘に移ることになる。次週の予告を見ると、どうやらあかね荘の住人は、変わった人ばかりのようだ。(一風館の住人も、みんな変わっていたが。)

最後に、故郷でのお正月をすごして、再度、東京に出てきたみね子は、大きな荷物をもち、また、着ていたコートが新しくなっていた。それまでの赤い色のものから、茶色っぽいものに変わっていた。着るものが新しくなって、これから、東京での新しい生活がはじまる。

そして、最後(土曜日)に、みね子は、失踪した父のことに思いをはせていた。はたして、父の行方の手がかりはみつかるだろうか。楽しみに見ることにしよう。

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