『ひよっこ』あれこれ「恋、しちゃったのよ」2017-07-16

2017-07-16 當山日出夫(とうやまひでお)

ひよっこ
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html

第15週、「恋、しちゃったのよ」
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/15/

今週は、なんといってもみね子の恋の物語であった。みね子は、同じアパート(あかね荘)の住人、島谷と恋をすることになる。

昭和40年頃、高卒で地方から東京に働きに出てきている女の子と、慶應の学生との恋など、そうめずらしいものではなかったろうと思う。しかし、相手の島谷は、佐賀の名家の御曹司である。みね子とは違う……土曜日に大家さん(富さん)の言っていたことばでいえば「身分」である。

いまどき「身分」などということは、時代遅れだろう。だが、それが、アパートの大家さんのお富さんから、「身分違いの恋」といわれると、なんとなく説得力がある。

たぶん、そんな周囲の思いとは別に、みね子と島谷の恋はすすんでいくことになるのであろうとは思う。

しかし、である。ここでみね子と島谷が結ばれて幸福になってしまったのでは、ドラマが終わってしまう・・・まあ、失踪した父親のことはあるとしてもである。まさか、みね子が島谷と結婚して佐賀に行くことはないだろう。

佐賀に嫁に行くといえば、私などは「おしん」を思い出してしまう。

このみね子の恋の行方にどのように決着をつけるのか、そして、失踪した父親のゆくえはどうなるのか、これが、このドラマの後半の見どころになってくるにちがいない。

ところで、島谷は慶應の学生という設定である。だが、その大学キャンパスでのロケは、三田キャンパスはつかえなかったようだ。帝京大学でロケしたとあった。できれば、三田のキャンパスでのロケが実現していたらと思って見ていたのであった。といっても、もう、かつての「幻の門」もなくなってしまっているし、建物も随分と新しくなっているのだが。