『ひよっこ』あれこれ「ただいま。おかえり。」2017-08-13

2017-08-13 當山日出夫(とうやまひでお)

『ひよっこ』
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/

第19週、「ただいま。おかえり。」
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/19/

今週のポイントは、何よりも故郷、奥茨城での田植えのシーンだろう。

農家にとって、もっとも重要な農作業が、稲刈りと田植えの仕事である。その田植えのために、みね子は、父親(実)とともに家に帰る。そして、一家でそろって、田植えをすることになる。

その田植えのシーンに、まだ、実がもとの実であった時のことが、回想としておりこまれていた。記憶喪失になるまえの実が、家族や、知り合いの人びとと一緒に稲刈りをするシーンである。その時に、おじさん(宗男)の写した写真も、また映っていた。

農家にとって最も大事な仕事の一つである田植えに参加することで、実は、自分の家に帰った、ということを実感したかのようである。このドラマ、秋の稲刈り、それから、夏の田植えと、農作業の重要な行事を、うまくとりこんで描いていると思う。

記憶を喪った実であるが、自分の家にかえった。実は、奥茨城で農業にたずさわることにしたらしい。そして、みね子は、東京のあかね荘が、自分の家であると意識していた。それぞれに、帰る家がある。東京に帰る家ができたということは、みね子の成長をものがたるものなのである。

そして、土曜日の最後のシーンは、川本世津子だった。実を送り出して、家に帰っても、もう待っている人もいない。何を思っていたかは分からないが、そのような寂しさがあふれていた。

「ただいま」といって、「おかえり」と言ってくれる人がいる、ただそれだけのことであるが、この何気ない日常の愛おしさのようなものが、今週は描かれていたと思う。この「普通」の生活の愛おしさを、たくみに描写していると思って見ている。

さて、来週は、いろいろ問題があるようだが……少なくとも、犬は登場するらしい。ひょっとすると、実の記憶がもどるのかもしれない。ともあれ、東京でのみね子の新しい生活……東京に自分のうち……あかね荘の部屋……を持って……が始まることになるのだろう。楽しみに見ることにしよう。

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