『おんな城主直虎』あれこれ「嫌われ政次の一生」2017-08-22

2017-08-22 當山日出夫(とうやまひでお)

『おんな城主直虎』2017年8月20日、第33回「嫌われ政次の一生」
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story33/

前回は、
やまもも書斎記 2017年8月15日
『おんな城主直虎』あれこれ「復活の火」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/08/15/8646867

政次が死んでしまった。これからどうなるのだろう。

最期のシーンについては、他にいろいろ書かれているだろうから、特に触れることはない。

政次の最期の場面で描かれていたのは、政次は、井伊のイエのために生きた。そして、その井伊のイエとは、直虎とイコールでもあった。これにつきるだろう。

では、これから、直虎はどのように生きることになるのだろうか。井伊のイエのためにであるのだろうか。井伊の再興を徳川に願い出ているがそれはかなうのだろうか。(ただ、現代の我々は、その結果を知ってはいるのだが。)

気になるのは、このような政次の最期を描いて後、井伊の、あるいは、直虎の生きるエトスは、徳川への忠誠心になっていくのだろうか……ということである。私の予想としては、直虎は家康に忠誠心をいだくということはないだろうと思っている。

和尚は言っていた……井伊のイエを存続させるためには、何ができるのか、それを考えろ、それを考えることのできるのは、直虎しかいない、と。和尚もまた、出家の身ではあるというものの、井伊のイエの一族である。

おそらく、このドラマの終盤は、次世代の直政が登場してくるのだろうと思う。このとき、直虎の生き方、直政の生き方、これが、うまく合致することになるのか、それとも、生きた時代、環境によって、齟齬が生まれることなるのだろうか。このあたりが、気になってくる。

ともあれ、政次を失ってしまった直虎にとって、これからの生きるよりどころは、井伊のイエを再興する、守る、ということになる。その経緯を、徳川との関係のなかで、どのように描いていくか、これから見ていくことにしよう。

この回は、ネコが登場しなかった。和尚がネコを抱いて、じっくりと語りかけるシーンは、もう出てこないのだろうか。

追記 2017-08-29
この続きは、
やまもも書斎記 2017年8月29日
『おんな城主直虎』あれこれ「隠し港の龍雲丸」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/08/29/8661531

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