『ひよっこ』あれこれ「ツイッギーを探せ!」2017-09-03

2017-09-03 當山日出夫(とうやまひでお)

ひよっこ
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html

第22週「ツイッギーを探せ!」
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/22/

この週も群像劇であった。ヒロインはみね子のはずだが、みね子をめぐっては物語は進展しなかった。

まず、出てきたのは時子。ツイッギーのコンテストに出るという。そして、米屋のさおり。三男をめぐってのやりとり。次に由香。ヒデと島谷。そして、週の最後は、富さんだった。早苗さんにも、何か秘密があるらしい。ただ、漫画家(志望)の二人の青年は、あいかわらずであったが。

群像劇であるとはいっても、基本はみね子からの視点で描かれている。まあ、すずふり亭とあかね荘が舞台であるから、みね子がそこにいるのは、当然といえば当然である。

このみね子の視点からはずれない、というところが、このドラマの基調となっていることに注目しておきたい。群像劇として、いろんな登場人物のできごとをおいかけながらも、必ずそれがみね子に関係するところで起こっている。みね子をはなれたところで、物語が進行することはない。例外的に、ヒデと島谷の面会のシーンはあったが、これもみね子と関係することである。

そして、みね子は、ごく普通にすずふり亭ではたらく、地方(奥茨城)出身の若い女性として描かれている。このごく普通の立場から見て、ということが重用なのだと思う。

週の最後の富さんの若い時の恋物語も、単なる老人の回想ではなく、若い人(みね子をふくむあかね荘の人たち)に語って聞かせるということになっていた。富さんの悲恋の物語は、若いみね子にどのような印象をあたえたのであろうか。

そういえば、みね子の島谷の恋愛について、富さんは悲観的な見方をしていた。それは自らの経験があってのことだったのか、とこの時点になって納得がいく。

次週は、また世津子さんが登場するようだ。そして、このドラマも最後の大団円にむかっていくことになる。楽しみに見ることにしよう。

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