『ひよっこ』あれこれ「乙女たちに花束を」2017-09-10

2017-09-10 當山日出夫(とうやまひでお)

ひよっこ
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html

第23週、「乙女たちに花束を」
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/23/

この週を見ての印象は、このドラマは「教養小説」だな、ということであった。

もちろん、ヒロインはみね子であるが、みね子が何かことをなしとげるということはない。ただ、「普通」の地方出身で東京に出てきて働いている女の子が成長していくものがたりである。主人公の成長を描く物語を、「教養小説」というのならば、まさにこのドラマが該当する。

金曜日の放送で、早苗が言っていた。みね子は変わったと(別に、よくなったと言っていないあたりが、早苗らしかったが)。そして、川本世津子をあかね荘にひきとることになったみね子自身も言っていた。「なしにしないといけない」と。

父(実)の失踪、発見、記憶喪失、そして、世津子のもとから、家族のところへ。さらに、奥茨城へ。みね子としても、このなかでいろいろと考えることがあったのだろう。その上、さらに、世津子を救出して、自分のところに引き取ることにする。

これらの出来事について、なしにしないといけない、と。

これは、みね子の成長を物語るものなのである。少なくとも変化とはいえる。このドラマは、ごく「普通」の女の子の成長を描いている。これが、「教養小説」でなくて何なのであろうか。

その成長の過程で、みね子視点の群像劇が展開される。今週は、大家さん(富さん)の悲恋。また、由香と家族との和解。これらの出来事が、みね子を視点人物として描かれていた。

このドラマが、これまでの朝ドラと違うところは、「教養小説」というキーワードで語れるかどうかだと思って見ている。「教養小説」をキーワードにしてみると、過去の朝ドラであれば、「あまちゃん」がそれに該当するかもしれない(このドラマにも、有村架純は出ていたのだが。)

次週、物語は、最後に向かって進んでいくようだ。楽しみに見ることにしよう。