『わろてんか』あれこれ「風鳥亭、羽ばたく」2017-11-19

2017-11-19 當山日出夫(とうやまひでお)

『わろてんか』第7週「風鳥亭、羽ばたく」
https://www.nhk.or.jp/warotenka/story/07.html

前回は、
やまもも書斎記 2017年11月12日
『わろてんか』あれこれ「ふたりの夢の寄席」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/11/12/8725651

この物語は、「内助の功」の物語なのだろうか。それは、それでいいのだが。

どうも「笑い」をあつかったドラマではあっても、コメディではない。芸人、芸能の世界の哀切、あるいはリアルな現実を描くというわけでもないようである。

まあ、芸能の興行の世界には、いろいろな利権もあり派閥もあるのだろうが、そのような裏の面は、このドラマではあまり出さない方針のようだ。どのようであれ、庶民の娯楽としての「笑い」の世界があるのだ、ということを軸にしている。芸能の世界での伝統派、オチャラケ派ということは出てきていたが、深刻な対立に巻き込まれるということもなく、無事に寄せを経営できるようでもある。

「笑い」の世界のなかで、寄席の経営で生きていくことになる、夫婦の物語として見ればいいのだろう。そのたよりない夫を笑顔で支える妻(てん)の「内助の功」の物語、という感じで今は展開している。

この週も伊能栞が登場してきていた。寄席の商売で苦労する藤吉とてんによりそう、だが、その一方で冷徹な打算をひめているビジネスマンかなと思っていたが、これもそうではないようだ。活動写真に興味があるという。また、芸能の世界の裏事情にも、藤吉などよりもはるかに通じているらしい。

それから、巧いと思ったのは、土曜日の、落語(時うどん)のシーン。笹野高史の喜楽亭文鳥の落語、時うどんが面白かった。ドラマの中のシーンであることをわすれて、思わずテレビを見て笑っていた自分に気付く。

次週の予告ではどうなるか、展開が読めない。ともあれ、楽しみに見ることにしよう。

追記 2017-11-27
この続きは、
やまもも書斎記 2017年11月27日
『わろてんか』あれこれ「笑売の道」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/11/27/8735329

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/11/19/8730449/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。