『わろてんか』あれこれ「笑売の道」2017-11-27

2017-11-27 當山日出夫(とうやまひでお)

『わろてんか』第8週「笑売の道」
https://www.nhk.or.jp/warotenka/story/08.html

前回は、
やまもも書斎記 2017年11月19日
『わろてんか』あれこれ「風鳥亭、羽ばたく」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/11/19/8730449

いつもは、日曜日にアップロードするのだが、ちょっと家を留守にしていたので、月曜になった。

私の見たところで、見どころは次の三点ぐらいか。

第一に、ごりょんさん。この週で一番したたかだったのは、ごりょんさん(啄子)だったのではないだろうか。

寄席の商売がうまくいかない。てんと藤吉の弥縫策的なこそくなアイデアでは、お客を逃がしてしまうことになった。そこで、ごりょんさんが、すっくと立ち上がって、寄席の経営にのりだす。その敏腕のほどは、あまりくどく描かれることはなかったようだが、とにかく商売の方はうまくいったようだ。てんが、京都の藤岡屋から借りた500円の借金も、無事に返済できた。そして、寄席がどうにかやっていけそうになったところで、土曜日、日本を去ってアメリカに行くという。実に颯爽としていてかっこよかった。

冷やしあめを売るという、てんのアイデアも、ごりょんさんがいてこそ成功したというべきであろうか。

第二に、てんの哀切。てんの父親(儀兵衛)が死んだ。が、その死に目に会うことはできなかった。風太が、その訃報を知らせにきたシーンは、哀切がただよっていた。京都の家を出て縁を切ったからには、もう会えないということなのか。

第三に、伊能栞。この週も伊能栞が登場していたが……どうも、冷徹なビジネスマンという感じではなくなってきている。てんたちの仕事をてだすけすることになる。チンドン屋までやっていた。この伊能栞という人物、もっと冷徹な人物造形にした方がよかったのではないかと思っているのだが、どうだろうか。

以上の三点ぐらいが、この週のみどこだったかと思っている。

それから、ようやくてんと藤吉が祝言をあげた。週が変わって、年月もたつようである。続きも楽しみ見ることにしよう。

追記 2017-12-03
この続きは、
やまもも書斎記 2017年12月3日
『わろてんか』あれこれ「女のかんにん袋」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/12/03/8739898

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