『わろてんか』あれこれ「お笑い大阪 春の陣」2017-12-24

2017-12-24 當山日出夫(とうやまひでお)

『わろてんか』第12週「お笑い大阪 春の陣」
https://www.nhk.or.jp/warotenka/story/12.html

前回は、
やまもも書斎記 2017年12月17日
『わろてんか』あれこれ「われても末に」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/12/17/8749677

今週でもう最終回でもいいような感じだが、まあ、そのように作っているということなのであろう。いろいろあっても、土曜日の8:10ごろには無事に解決しているというのも、一つの方針である。

寺ギンとの対立を経て、風鳥亭は拡大路線をとることになった。結局、寺ギン一派も、また、文鳥師匠一派も、両方をとりこんで、大阪で寄席のチェーン店を経営するにいたる。まあ、このあたりは、実話がもとになっているのだろうから、いいとしようか。

朝ドラの約束、若い初々しいヒロインを、まわりの達者な役者たちがささえる。どうも、この方式でこのドラマは展開するようだ。おトキ、風太、リリコ、伊能栞、亀さん、といった面々が、脇役で活躍している。

ところで、この週の中程で出てきた、アサリとその父親のエピソード。月給取りが、出世のステイタスとのことであったが、これはどうなんだろうか。現代でいうサラリーマンは、そんなに社会的地位があったのだろうか。それよりも、自分の芸で自活している方が、成功しているといえるのではないか。

しかし、ここでも、特に芸人というものへの差別的な表現はまったく見られなかった。NHKのことだから、このあたりは意図的に避けてつくっているのだろう。この時代、少なくとも、昭和の戦前まで、芸人というのは、差別される人びとであったということは、知られていることだと思う。だからこそ、天才的落語家としての団吾のような刹那的な生き方も、肯定できるものとしてある。

また、「芸人」ということで、各種の芸能がひとくくりにされている。これも、どうかなという気がしないでもない。

『花のれん』(山崎豊子)を読んだのは、もう随分と昔のことになる。この小説のなかで、芸人のなかでも落語家は、特別の存在として、他の芸能、漫才などとは別格にあつかわれていたと記憶している。

次週は、安来節が出てくるようだ。日本の大衆芸能史に残る出来事でもある。これをどう描くか、このあたりを楽しみに見ることにしよう。
追記 2017-12-29

この続きは、
やまもも書斎記 2017年12月29日
『わろてんか』あれこれ「エッサッサ乙女組」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/12/29/8757063

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