『わろてんか』あれこれ「ボンのご乱心」2018-02-18

2018-02-18 當山日出夫(とうやまひでお)

『わろてんか』第20週「ボンのご乱心」
https://www.nhk.or.jp/warotenka/story/20.html

この週の見どころは、隼也の失敗。マーチン・ショウの話しは詐欺であった。

この詐欺にだまされる話し、これも、先が読める、たぶんそうだろうという展開で、安心して見ていられはしたのだが、今ひとつ面白くなかった。

なぜだろうかと考えるに、アメリカに芸能ビジネスの勉強に行っていたという設定があまり生かされていないせいだと思う。アメリカに行って、マーチン・ショウを見てくるだけのことなら、別に隼也でなくても、誰でもできたはずである。(アメリカに行くこと自体は容易でなかったかもしれないが。)

昭和の始めのころに、アメリカに行って現地の芸能ビジネスとはどんなものであるのかを見てくることにどんな意味があるのか、その時代背景を……当時の日米関係をふくめて……もうちょっと説明的な描写が欲しいところである。

一方で、キース・アサリのコンビを解消させる動きもあった。これからの時代に対応するための北村笑店として、これしか方法がないということだった。

この二つ……マーチン・ショウの詐欺事件と、キース・アサリのコンビ解消の一件と……このふたつが、その当時(昭和のはじめごろ)の世相のもとに、どんな意味があったのか、もっと総合的にからめて見る視点があってもよかったと思われる。ドラマを見ていると、ただ二つのことがバラバラに起こっていただけのようである。

昭和の初め頃の世相を背景に、芸能ビジネスが実際にどのようであったのか、このあたりが、もうちょっと掘り下げて描写してあると、ドラマに奥行きが出るのではないか。

と不満のようなものを感じながらでも見ているのは、やはりヒロイン(葵わかな)の頑張りのせいだろう。おそらくは倍以上の年齢の役を、こなしている。このドラマ、ヒロインの何歳ぐらいまでを描くことになるのだろうか。また、それにともなって、戦争ということも出てくるはずであるが、それは、どのように描かれるのだろうか。

これからこのドラマは、隼也の成長の物語になっていくと思われる。そこで、どのような母親役、経営者役を、ヒロインが見せることになるのか、楽しみに見ることにしよう。

追記 2018-02-25
この続きは、
やまもも書斎記 2018年2月25日
『わろてんか』あれこれ「ちっちゃな恋の物語」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/02/25/8794071