訓点語学会(118回)に行ってきた2018-05-17

2018-05-17 當山日出夫(とうやまひでお)

2018年5月13日は、訓点語学会(118回)が京都大学であったので行ってきた。

午前中の始めから行くとなると、朝の8時前には家をでなければならない。雨が降っていた。京都大学につくと……立て看板がなくなっていた。ちょっと寂しい気がする。それから、キャンパスの中を歩いて、ふと木に咲いている花などの目がとまるようになった。花の写真を写すことを日常のこととするようになったからだろう。白い花が咲いているのが目についたが、ウツギだったろうか。

会場は文学部。訓点語学会とは言っているが、実質的には、主に古代語(主に室町期以前の言語の意味で)を中心とした国語史学会と言ってよい。

古辞書をあつかった研究発表で、ちょっと気になったことがあったので、質問の時に言っておいた。問題とした文字が、その辞書(名義抄)のその箇所だけにしかないのか、これは、まず、手続き上確認しておくべきことにちがいない。

今回の研究発表会、総じて感想を述べれば……若い人が多かった、女性が多かった、それから、留学生・外国の人が多かった、という印象。これは、これで、学会のこれからを考えるならば、いい方向なのではないかと考える。

学会が終わって懇親会に例のように出る。終わって、これは去年と同じメンバーになったが、顔見知りの四人ほどで、四条あたりまで行って、軽く二次会ということになった。久々に、先斗町に足を踏み入れてみたのだが……う~ん、日本語よりも外国語の方が多いのではないかという感じ。店の看板は日本語であるが、店頭に出してあるメニューを見ると、外国語のものが多い。日本語のメニューを探す方が難しい。

私が、この街を昔あるいたのは、高校生のころ。京都の丸善に行くときによく通った。京阪の四条でおりて、先斗町を歩く。途中の公園のあるところで、西に折れて河原町通りまでいくと、ちょうどそこが丸善であった。この時の丸善は、今は、もう無い。今から、四十年以上も前の昔話である。

例年、同じようなメンバーで、懇親会の後の二次会に行っているように思い出す。かなり年配の面々なので、ひょっとすると私が一番若いのかもしれない。

ひとしきり、放談、漫談の後、早い目にひきあげることにした。解散したのが九時半ごろだったが、それでも、家に帰ったら、十一時をすぎていた。

さて、次の仕事は、来月の「語彙・辞書研究会」での発表原稿を準備しないといけない。