『西郷どん』あれこれ「三度目の結婚」2018-08-07

2018-08-07 當山日出夫(とうやまひでお)

『西郷どん』2018年8月5日、第29回「三度目の結婚」
https://www.nhk.or.jp/segodon/story/29/

前回は、
やまもも書斎記 2018年7月31日
『西郷どん』あれこれ「勝と龍馬」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/31/8929144

この回のポイントは、次の二点だろうか。

第一には、薩長同盟の件。

一般的な理解だと、薩長同盟は、坂本龍馬の仕事、ということになっているのだが、このドラマでは、西郷のアイデアとして、薩摩は長州を支援する、ということになっているようだ。そして、幕府を倒す。

では、これから登場する坂本龍馬の役割とはいったいどんなものとして描くことになるのだろうか。逆に、このあたりのことが気になってくる。

そして、この西郷の胸の内は、盟友・大久保も理解できない。このドラマ、この時点ですでに、西郷と大久保とが、別の路線を歩むことにしてある。これから、幕末・明治維新を描くにあたって、大久保の役割はいったいどんなものになってくるのだろうか。

第二には、糸との結婚。

これからの日本のことを真に思っている(と、ドラマではなっている)西郷の心中を、理解してくれるものは、いない。そこに、糸との縁談がおこる。最初、西郷は、この話しを断るのだが、自分の心の内を本当に理解してくれる相手として、最終的に糸を選ぶことになる。

結果的には、西郷のことを本当に理解していたのは、(大久保ではなく)妻の糸でああったというのが、このドラマの筋書きである。

以上の二点が、この回のポイントだろうか。

それに加えて見るならば……西郷のナショナリズム、があるかもしれない。民が安心して暮らせるようにすることが、自分の使命である……このような意味のことを西郷は言っていた。西郷なりのナショナリズムである。

これは、おそらく、明治新政府になってからの、大久保たちが推進するであろう、国権主義的富国強兵路線と対立することになる、その結果としての西南戦争、その伏線として理解して見ておけばいいだろうか。

このドラマ、倒幕、明治維新の功業は、西郷の手になるものとして描く方針のようである。次回は、岩倉具視の登場らしい。どのような岩倉具視を描くことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

追記 2018-08-14
この続きは、
やまもも書斎記 2018年8月14日
『西郷どん』あれこれ「怪人 岩倉具視」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/14/8941460