『西郷どん』あれこれ「怪人 岩倉具視」2018-08-14

2018-08-14 當山日出夫(とうやまひでお)

『西郷どん』2018年8月12日、第30回「怪人 岩倉具視」
https://www.nhk.or.jp/segodon/story/30/

前回は、
やまもも書斎記 2018年8月7日
『西郷どん』あれこれ「三度目の結婚」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/07/8935554

このドラマ、一つの回で、一つの話し、ということで進んでいる。この回は、岩倉具視。

見どころとしては、次の二点が印象に残った。

第一に、賭場のシーン。

まあ、貧乏公家が、その家を賭博に使うことはあり得たことであろう。うまく描いていたと思うのが、西郷の博打の運の無さ。ことごとく負けていた。一方、これに対して、勝っていたのは、桂小五郎。また、博打に参加しなかったのは、大久保一蔵。このあたりの描写が、これから倒幕、明治維新の流れのなかで、それぞれの役割を象徴していたように感じる。

倒幕、明治維新という大業を成し遂げても、最後には、西南戦争というある意味での貧乏くじを引くことになる西郷。幕末の激動の時代を生きのびて、明治政府を作ることになる桂小五郎。それを、陰で冷静な目でみることになる大久保。このあたりの人物の役割を、賭場のシーンで暗示しているかのごとくであった。

第二に、岩倉の書簡。

どうやら薩長同盟を画策しているのは、西郷だけではなかったようである。岩倉も、幕府に見切りをつけて、薩長同盟の策略を練っていたという筋書き。このあたり、歴史考証の面では、どうなのだろうという気がしないでもない。はたして、薩長同盟は、どのような発案、いきさつのもとの結ばれることになるのか。

このあたりは、次回の坂本龍馬の登場で次の展開を見せるという運びになっているのだろう。

以上の二点が、この回で見ていて印象に残っているところである。

それにしても、岩倉の家の仕掛け……まるで忍者漫画のようだった。私などは、白土三平の作品など思い浮かべてしまう。

岩倉具視といえば、歴史の教科書には登場する。だが、何をした人物かとなると、今ひとつ、知られていないようでもある。明治になってからの岩倉使節団では、名を残しているが。ただ、この岩倉具視の天皇への思慕の情……これが、今ひとつ、描き方が浅いような気がした。

大河ドラマで、孝明天皇というとやはり『八重の桜』が傑出していると感じる。天皇への思慕の情、勤王の思想、感情を、ドラマの中でどのように描くか、これが、幕末、明治維新ドラマを見る一つのキーになるかと思っている。

次回は、坂本龍馬の活躍になるようだ。楽しみに見ることにしよう。

追記 2018-08-21
この続きは、
やまもも書斎記 2018年8月21日
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/21/8946777

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