日曜劇場『この世界の片隅に』第七話2018-09-05

2018-09-05 當山日出夫(とうやまひでお)

TBS日曜劇場『この世界の片隅に』第七話
http://www.tbs.co.jp/konoseka_tbs/story/v7.html

前回は、
やまもも書斎記 2018年8月22日
日曜劇場『この世界の片隅に』第六話
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/22/8947407

この週のキーワードは、やはり「居場所」ということになるのだろう。

晴美を死なせることになってしまい、自らも右手を負傷したすずは、呉の北條の家で、いったい自分の居場所がどこにあるのだろうかと悩むことになる。広島に帰ろうかとする。しかし、悩みながらも、結局は、周作のいる呉の家が、自分の居場所であると、思うようになる。

この世の不条理に直面したすずは、「歪んでいる」と感じる。このあたり、原作(漫画)でも、丁寧に描かれているところであるが、ドラマでも、この「歪んでいる」と感じているすずの感情を、うまく描いてあったと思う。

そんなすずが、広島に行こうとしていたのが、8月6日であった。

結果的には、すずは広島には行かず、呉にいたので助かった……ということにはなっている。

この回では、どうにかして自分の居場所を探し求めるすずの姿が、情感を込めて描かれていたように思える。また、そのすずを見守る、周囲の人びとの様子が、それぞれにたくみに描写されていた。特に、晴美を亡くした径子、その感情のやり場のなさを、うまく描いていた。

ところで、この週に出てきた、現代の部分。老女(香川京子)は、すずの娘ということでいいのだろうか。現代の目から見て、戦時中のことをどう思い感じることになるのか、このあたり、これからどう描いていくか見ていきたいと思う。

次回は、広島の原爆投下から、玉音放送にかけてのことになるらしい。玉音放送のシーンは、これまで幾多のドラマで描かれてきている。岡田惠和は、NHK『おひさま』でも、描いていたかと思う。すずは、どのような思いで玉音放送を聞くことになるのであろうか、これもどうなるか気になるところである。

追記 2018-09-12
この続きは、
やまもも書斎記 2018年9月12日
日曜劇場『この世界の片隅に』第八話
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/09/12/8959228