『カフカ短篇集』(岩波文庫)2018-10-13

2018-10-13 當山日出夫(とうやまひでお)

カフカ短篇集

カフカ.池内紀(訳).『カフカ短篇集』(岩波文庫).岩波書店.1987
https://www.iwanami.co.jp/book/b247782.html

はっきりいって、よくわからない。しかし、何かしら人をひきつける魅力のある作品である。

世界文学の名作の読み直しで、カフカを手にしている。今、短篇集で手軽に読めるものとしては、岩波文庫版ということになるようだ。

なんといえばいいのだろうか、たとえていえば、世界が反転して反対側から見えてしまうような、そんな感覚におちいる。そして、どの作品も、何かしら「寓意」を感じさせる。ここに、無理に、何かを読みとってしまおうとはしない方がいいのかもしれない。(無論、文学研究という分野では、カフカの作品をどのように解釈するかということで、大きな問題があるであろうことは、理解できるつもりだが。)

読みながら付箋をつけた箇所。「プロメテウス」という作品の最後。

「あとには不可解な岩がのこった。言い伝えは不可解なものを解きあかそうとつとめるだろう。だが、真理をおびて始まるものは、しょせんは不可解なものとして終わらなくてはならないのだ。」(p.231)

たぶん、この作品のこのことばほど、カフカの作品について、その「不可解」について、語ったものはないのではないだろうか。

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