『まんぷく』あれこれ「…会いません、今は」2018-10-14

2018-10-14 當山日出夫(とうやまひでお)

『まんぷく』第2週「…会いません、今は」
https://www.nhk.or.jp/mampuku/story/

前回は、
やまもも書斎記 2018年10月7日
『まんぷく』あれこれ「結婚はまだまだ先!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/10/07/8969552

前作の『半分、青い。』が、あえて朝ドラらしくない作り方でのぞんでいたのに対して、この作は、逆に朝ドラの本筋を行くようである。

この週の流れは、次の二つだろうか。

第一に、姉の咲の死。

咲の結婚式の時の幻灯のときのことが、福子と萬平との出会いの一コマであることを思うと、この週での咲の死は、いかにも悲しい出来事である。いや、幻灯の時のことがあるからこそ、福子は萬平を、より意識するようになったようでもある。

第二に、咲の病気から死ぬまでに関係して、福子と萬平の恋(?)のゆくえ。

最終的には、咲の死ということはあったものの、福子は萬平のとこに赴くことになる。しかし、依然として母(鈴)は、二人の関係に反対のようではあるが、ここは、ドラマの約束として、それを乗り越えて、福子と萬平は結ばれることになるのだろう。

この二つの軸を中心にして、この週の展開があったと見ていた。

とにかくこのドラマは、主演の二人(安藤サクラ、長谷川博己)がうまい。

時代は、昭和一七年。まだ、戦況としては、日本が決定的に不利になる前ということになる。そうであろうか、金属の供出などのことはあったとしても、人びとは、この戦争が勝利で終わることを、信じて疑わないようである。(無論、現在の我々は、この後の歴史の結果を知ってはいるのであるが。)

また、ホテルの従業員(保科)めぐっての野呂と牧も、コミカルで面白い。

そして、最後、土曜日のおわりで、ドラマは新たな展開を見せるところで終わっていた。まあ、怪しいのは、共同経営者、社長の、加治谷ということなんだろうが……このあたり、次週、どのように決着をみるか、楽しみでもある。

追記 2018-10-23
この続きは、
やまもも書斎記 2018年10月23日
『まんぷく』あれこれ「そんなん絶対ウソ!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/10/23/8980523