訓点語学会(第119回)に行ってきた2018-10-26

2018-10-26 當山日出夫(とうやまひでお)

第119回の訓点語学会の研究発表会があったので行ってきた。2018年10月21日、東京大学である。

午前中から発表があるので、前日から行った。年に一回、訓点語学会のときだけは、ちょっとぜいたくに時間を使うことにしている。宿は、お茶の水にとった。ここからなら、本郷まで歩いて行ける。

全体的な感想を述べておくならば、この学会は、外国人、留学生の発表が多い。日本語の古典籍の古いものを資料としてあつかうことになるのだが、対象が辞書の場合は、特に、日本語を母語としていない留学生であっても、特に不利になることがない。

また、去年からのことであるが、韓国の口訣学会との交流、招待発表が二件あった。さらに、ベトナムからの発表もあった。

このような発表を聞いていると、漢文の訓読ということが、特に日本独自のものではなく、東アジアの中国の周辺の国々、地域で、ひろく行われている現象であることが理解される。

終わって、懇親会。例年使っていた山上会館が、業者がかわってせいで、料金的につかえなくなったらしい。本郷通りをすこしあるいたところにある中華料理店であった。ちょっと狭いかなと感じるところがないではなかったが、しかしアットホームな雰囲気でよかった。

懇親会の後、これも、また、だいたい例年と同じようなメンバーで二次会。本郷三丁目の駅の近く居酒屋。比較的若いひとたちが多かった。一〇人ぐらいだったろうか。

帰りは、また、お茶の水まで歩いた。東京に行ったときの方が、家にいるときよりも、よく歩く。家にいると、特に散歩に出るほかは家にいる生活である。

やどに帰りついたら、一〇時ごろだったろうか。翌日の午後、家の方でちょっと用事があるので、午前中はやくにもどった。

行き帰りの新幹線の中では、iPodで音楽を聴いていた。年をとってきたせいなのであろう、もう、本を読もうという気にはならない。本を読むのは、自分の家の自分の机ときめている。

次回は、例年のように、京都大学の文学部で開催である。