『まんぷく』あれこれ「新しい冒険!?」2018-11-25

2018-11-25 當山日出夫(とうやまひでお)

『まんぷく』第8週「新しい冒険!?」
https://www.nhk.or.jp/mampuku/story/index08_181119.html

前回は、
やまもも書斎記 2018年11月18日
『まんぷく』あれこれ「私がなんとかします!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/11/18/9000126

この週のポイントは、次の二点だろう。

第一には、母(鈴)の家出。

たちばな塩業の女中のような生活に嫌気がさして、鈴は家出してしまう。ラーメン屋のところに行ったり、克子のところに行ったりと、あちらこちら動き回ったあげくに、やはり、もとの家に帰る。この母(鈴)の家出騒動は、コミカルに描かれていた。

第二には、福ちゃんの出産。

武士の娘の娘の子どもである。結局、「源氏」と「源内」から字をとって、「源」と名前がつけられた。

この二つの出来事を軸にこの週は展開していた。

産後の肥立ちの悪い福子を、萬平は気遣う。そこでヒントを得て、栄養食品の開発にのりだす。時期としては、戦後のまもなくの頃である。栄養失調ということばが、現実の人びとの生活の上に強く意識されていた時代である。この時代背景のもとに、何か世の中の人の役にたつ仕事がしたい気持ちの結果としては、自然な流れだろう。

とはいえ、カエルをつかった栄養食品の開発は、そう簡単にはいかなかったようだ。このあたり、これから、発明に一生懸命になる萬平を、内助の功として支える福子を描くことになるのだろうと思う。

最終的に、インスタントラーメンの開発にいたるまでに、紆余曲折あるのだろう。その人生のドラマを今後、どのように描いていくことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

ところで、(どうでもいいことかもしれないが)鈴をやっている、松坂慶子……このごろのドラマでは、喜劇女優という感じである。私の世代なら、松坂慶子の若い頃のことを憶えている。特に印象的に記憶しているのは、『若い人』(石坂洋次郎原作、NHK銀河テレビ小説)で演じた、江波恵子の役。(ちなみに、このドラマは全部見た。小説も読んでいた。今でも、その当時のドラマの配役などほとんど憶えている。)

今後、このドラマの中で、鈴はどのような役割を演じることになるのだろうか。これも、楽しみなところである。

追記 2018-12-02
この続きは、
やまもも書斎記 2018年12月2日
『まんぷく』あれこれ「違うわ、萬平さん」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/12/02/9005821

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