『まんぷく』あれこれ「生きてさえいれば」2018-12-29

2018-12-29 當山日出夫(とうやまひでお)

『まんぷく』第13週「生きてさえいれば」
https://www.nhk.or.jp/mampuku/story/index13_181224.html

前回は、
やまもも書斎記 2018年12月23日
『まんぷく』あれこれ「絶対何とかなるから!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/12/23/9016063

結局、萬平は刑務所から出て自由になったのではあるが……だが、そもそも奨学金に対する課税が不当なものだったとすると、それについての追徴課税(10万円)は、どう考えても支払う必要のないものであるはず。ここは、もうちょっとねばれば、この10万円もどうにかなったのでないであろうか。

しかし、ともあれ、この週で描いたのは、萬平という人物像。この週もほとんど刑務所の中にはいったままであったが、その心の動きがドラマとしてうまく表現されていたように思う。訴訟を取り下げるつもりはない、この強固な意志、それから、やはり刑務所の外に出て、発明家として世の中の役にたつ仕事がしたい、このような萬平という人間のあり方が、うまく出ていたと感じる。

それにしても、ダネイホンの宣伝効果、あるいは、進駐軍につかまったことの新聞記事、いつのまにか、萬平は、社会の有名人になってしまっている。このことが、これからの萬平の人生にどうかかわっていくことになるのか、このところも気になるところである。

今年の放送は終わった。来年からどのような展開になるのだろうか。刑務所から出た萬平が、どのような活躍をみせるか、そして、インスタントラーメンの開発に向けてどのようにドラマが進んでいくことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-01-06
この続きは、
やまもも書斎記 2019年1月6日
『まんぷく』あれこれ「理事長!?」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/01/06/9021926