『まんぷく』あれこれ「作戦を考えてください」2019-02-24

2019-02-24 當山日出夫(とうやまひでお)

『まんぷく』第21週「作戦を考えてください」
https://www.nhk.or.jp/mampuku/story/index21_190218.html

前回は、
やまもも書斎記 2019年2月17日
『まんぷく』あれこれ「できたぞ!福子!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/02/17/9037049

インスタントラーメン「まんぷくラーメン」の完成で終わらないのが、このドラマということなのだろう。それを開発してから、どう売っていくか、会社をどうするかというあたりのことまでふくめて、萬平と福子の人生を描くようだ。

まんぷくラーメンは完成したが、なかなか売れない。そこで、テレビコマーシャルを放送することになる。だが、どうだろうか、この時代のテレビの普及率はそんなに高くはなかったはずだから、テレビコマーシャルというのが、そう有効な宣伝媒体ではなかったようにも思えるのだが。

ともあれ、主演(?)は福子ということでテレビコマーシャルができる。そのかいあって、まんぷくラーメンは、売れるようになる。増産が必要になる。工場も新しくつくることになった。従業員もやといいれる。このあたり、会社組織をつくっていく上での苦労というようなものは、あまり描かれていなかった。

そして、案の定というか、売れるようになったまんぷくラーメンの偽物が出てくる。ダネイホンのときもそうだった。しかし、今回の相手は、ダネイホンの時のようにはいかない。

たぶん、これからのこのドラマは、まんぷくラーメンをどう売っていくか、場合によっては、新しい商品の開発にまで話しが及ぶのかもしれない。まあ、できれば、カップヌードルのところまでもっていってもらいたいものである。

しかし、朝ドラで、「会社」という組織を描くことは難しいようだ。今、BSで再放送している「べっぴんさん」では、あまりそこのところがうまく描けていなかったように感じられてならない。『まんぷく』では、食品会社の経営というところをどのように描くことになるのだろうか。あるいは、このあたりは、真一、世良といったメンバーにまかせることになるのかもしれない。

やはり、萬平はものづくりの人間である。常に新しい製品の開発にむかっていく姿こそ、このドラマにはふさわしいように思う。

追記 2019-03-03
この続きは、
やまもも書斎記 2019年3月3日
『まんぷく』あれこれ「きれいごとは通りませんか」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/03/03/9042740