『なつぞら』あれこれ「なつよ、今が決断のとき」2019-05-19

2019-05-19 當山日出夫(とうやまひでお)

『なつぞら』第7週「なつよ、今が決断のとき」
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/07/

前回は、
やまもも書斎記 2019年5月12日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、雪原に愛を叫べ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/05/12/9071407

なつは、アニメーターになることを決意する。

この週で描いていたことのポイントは次の二点だろうか。

第一に、なつの決断。なつは、東京に出てアニメーターの道をすすむことを決断することになる。北海道の農業高校の生徒である。アンメーションに知識が豊富ということではない。ただ、そのような職業があることを知っているだけである。

だが、なつは、十勝で酪農をつづけるよりも、東京に出てアニメーション(漫画映画)の世界で仕事をすることを選択する。

第二に、なつの家族への思い。十勝の柴田家は、なつにとって家族である。普通なら、このまま十勝にとどまって酪農をつづけるということになるのかもしれない。アニメーションの道を選ぶということは、なつにとっては、十勝の家族との別れをも意味する。

そのなつを、開拓者の精神で後押しすることになるのが、じいさんの泰樹である。単身、北海道にわたってきて牧場を作ってきた泰樹は、その開拓者の精神で、なつに東京に出てアニメーションの世界の開拓者になることを、すすめることになる。

以上の二点をポイントとして、さらに見ておくべきは、天陽への思いであろう。東京に出て行くということは、とりもなおさず、天陽との別れをも意味する。新しい世界への期待と、別れなければならない人への思い、この複雑な感情を、広瀬すずは、うまく出していたように思う。

次週は、東京編がはじまるようだ。東京でのなつの新生活がどのようなものになるのか、楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-05-26
この続きは、
やまもも書斎記 2019年5月26日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、東京には気をつけろ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/05/26/9077052

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