『なつぞら』あれこれ「なつよ、『雪月』が大ピンチ」2019-06-30

2019-06-30 當山日出夫(とうやまひでお)

『なつぞら』第13週「なつよ、『雪月』が大ピンチ」
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/13/

前回は、
やまもも書斎記 2019年6月23日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、千遥のためにつくれ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/06/23/9090697

この週で描いていたのは、なつのことよりも、むしろ雪次郎のことの方だった。

雪次郎は、故郷の『雪月』のあとをつぐための修行をするために、東京の川村屋にやってきた。しかし、自分でやりたいことをみつけることになる。演劇である。その雪次郎を説得するために、北海道から、家族がそろって上京してくる。

結局、雪次郎は、演劇の道にすすむことになる。ここで描いていたのは、自分の夢をおいかける、自分に正直な気持ち、ということだろう。これは、アニメーションの仕事をしているなつにも通じる。なつは、アニメーションの世界で、自分のやりたいことを成しとげようとすることになる。しかし、アニメーションにしかできない表現とは何であるのか、そこで立ち止まり、なやむことになる。アニメーションは、ありそうにないことを真実として描くものなのであろうか。

ところで、演劇もアニメーションも「表現」である。「表現」するものとして、これからなつは、どのような成長を見せることになるのであろうか。

次週、いよいよ妹の千遥が登場するらしい。楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-07-07
この続きは、
やまもも書斎記 2019年7月7日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、十勝さ戻って来い」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/07/07/9112168