『なつぞら』あれこれ「なつよ、十勝さ戻って来い」2019-07-07

2019-07-07 當山日出夫(とうやまひでお)

『なつぞら』第14週「なつよ、十勝さ戻って来い」
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/14/

前回は、
やまもも書斎記 2019年6月30日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、『雪月』が大ピンチ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/06/30/9097465

この週は妹の千遥のことが描かれていた。遂になつと千遥は会わずに終わってしまった。

北海道の柴田家にあらわれた少女は、千遥だった。幼いときに家出して後、今は、置屋のお酌をしているという。一人前になるまえの芸者である。その千遥に縁談がある。その縁談をうけるためには、かつての自分の過去……戦災孤児であったこと……を精算しなければならない。知らせを聞いたなつと咲太郎は、北海道にかけつけるが、その前に千遥はすがたを消してしまっていた。

さて、このあたりの描き方をどう見るか、いろいろと意見のあるところだろうと思う。兄(咲太郎)や姉(なつ)に会わずに立ち去った千遥の判断は、ただしかったのだろうか。たぶん、これは、これでよかったということになるのだろうと思う。

確かに一面では残念な展開ではあった。しかし、もし、なつや咲太郎と会ったとして、それでどうなるというものでもないのかもしれない。いや、今ある縁談のことを考えるならば、むしろ、会わずにすませた方がお互いによかったのかもしれない。少なくとも、兄弟姉妹の三人が、それぞれ無事にいること、そして、幸せに暮らしていることが、お互いに確認できることになったのであるから。

一見すると酷なストーリーの展開のようだが、それぞれの生活のことを考えると、いい決着のつけかたであったのかと思う。

だが、千遥は、もうこのままドラマから退場ということなのだろうか。千遥は、清原果耶であった。配役として絶妙である。生き別れた兄や姉に会いたい、しかし、自分の立場も考える、その複雑な心境をうまく表現していた。できれば、このドラマの進行とともに、もう一度、千遥が出てきてほしいと思う。そして、できれば、三人がそれぞれに幸せに暮らす姿を見たいものである。(朝ドラである。不幸になる人間があってはならないと思う。)

次週は、アニメーションの世界のことに話しがもどるようだ。楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-07-14
この続きは、
やまもも書斎記 2019年7月14日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、ワクワクが止まらない」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/07/14/9128322

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