東京国立近代美術館「高畑勲展」に行ってきた2019-08-01

2019-08-01 當山日出夫(とうやまひでお)

高畑勲展

先週、東京に行ってきた。立川の国立国語研究所で開催の「東洋学へのコンピュータ利用」(第31回)に参加、発表のためである。発表なので、前日から行くことになる。

朝、病院に行く用事があって、それからそのまま駅にむかった。昼前の新幹線に乗って、東京駅についたのが昼すぎ。東京駅で昼食をとってから、地下鉄に乗った。東西線の駅をめざす。東京駅からだと、丸ノ内線で大手町まで行って乗り換えてもいいのかもしれないが、これは乗り換えが面倒である。東京駅から、直接東西線の駅まであるいた。竹橋で降りる。東京国立近代美術館で開催の「高畑勲展」を見るためである。

東京国立近代美術館をおとずれるのは、久しぶりである。平日の昼過ぎの時間であったが、その割には人がおおかっただろうか。といっても、行列ができるほどではない。ゆったりと全体の展示を見ることができた。

「高畑勲展」を見ておきたいと思ったのは、ちょうど今、NHKの朝ドラで『なつぞら』を放送している。日本のアニメーションの草創期に活躍した女性の物語である。アニメーションの制作とはどんなものなのか、そして、それについて、どのような資料が残されているのか、見ておきたいと思った。

展覧会を見ての印象は、まさにテレビのドラマのとおり……というのが正直なところである。アニメーションの絵を描く紙の大きさ、それから、上部に開けられた三つの穴……四角、丸、四角……これら、まさにテレビのドラマに登場してくるとおりであった。(これは、そのように考証して作っているのだから、そうなるのは当然なのかもしれないが。)

高畑勲というと、映画『火垂るの墓』が有名だが、それ以外にも多くの作品を作っている。『狼少年ケン』もそのひとつであることを知った。これは、私が子どものころ、テレビで放送していたのを見たのを憶えている。

そして、展示全体をとおしてのメッセージとしては……アニメーションは思想を語ることができる、ということである。そのようなものとして、アニメーションが今の日本の文化としてある。この展覧会が、東京国立近代美術館というところで開催になったことの意義は大きなものがあるといえるだろう。

ただ気になったこととしては、展示されている絵などはどのように保存されているのだろうか、ということ。アーカイブズとして、きちんと資料群ごとに整理されているのだろうか。また、劣化しないように中性紙の保存箱に入れられているのだろうか。このあたりは、展示からはうかがうことができなかった。しかし、できれば、貴重な文化遺産としてさらに後世にまで残してもらいたいものである。

見終わって、また東西線に乗って三鷹まで行った。三鷹で中央線に乗り換えて立川まで。宿ははじめて泊まるホテルだったが、迷わずに行くことができた。ただ、困ったのは、新しいホテルのせいかインターネットの接続がWi-Fiしかない。有線のLANが無い。私のつかっているノートパソコン(レッツノート)は、時々、無線を認識しなくなることがある。宿の部屋について、さっそくパソコンを起動してみたが、Wi-Fiを認識しない。何度か、再起動などくりかえしてみて、ようやくつながった。一時間以上かかってしまっただろうか。ともあれ無事にインターネットにつながってほっとしたのであった。

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